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グリーンビジネス

ほっとかない、世界のまずしさ。日本初のエシカル・ジュエリー、HASUNA

斉藤円華 2009/11/17

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毎日の生活に華やぎを添えるジュエリー。女性にとって不可欠なのは言うまでもないけれど、実は男性にとっても結婚指輪や、オシャレのアイテムとして身近な存在だ。そんなジュエリーが搾取や貧困、紛争の温床となっていると知ったら、あなたは驚くだろうか?

レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ブラッド・ダイヤモンド」によって「紛争ダイヤモンド」の存在が有名になったが、「エシカル・ジュエリー」とは、宝飾品の製作過程に児童労働や紛争などを介在させない、まさにエシカル=公正なプロセスを経て作られたジュエリーのこと。既に海外では英国やアメリカを中心に10年もの歴史を持っているが、今年春、日本初のエシカル・ジュエリーのブランドが誕生した。「HASUNA」である。

「ジュエリーの尊さに影がさしてはならない。生産者から身につける人々に至るまで、すべての人々に笑顔と幸せをもたらすのがエシカル・ジュエリーです」。そう語るのは、HASUNA代表の白木夏子さんだ。

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HASUNA代表の白木夏子さん

白木さんは短大時代、フォトジャーナリストの桃井和馬氏の講演を通じて、世界に存在する貧困や自然破壊などの問題にはじめて触れる。それから留学、国連インターン、投資ファンド事業会社勤務を経る中で一貫して「世界中で起きている問題を解決したい」と願い、その実現を模索し続けた。

「金が全てを支配する」という投資ファンド事業会社にてビジネスセンスを磨く中で「お金持ちはジュエリーに惜しみなくお金を使う」という事実を学んだ白井さんは、母親がファッションデザイナーであったことも影響して、自分でエシカル・ジュエリーのブランドを立ち上げ、ビジネスで社会貢献しようと決意する。HASUNAのジュエリーのデザインは、全て白木さん自らが手掛けている。

天然石や珊瑚を用いてカリブ海の青さを表現した「ベリーズ・コレクション」に続き、この秋にはシリーズ第2弾の「ルワンダ・コレクション」をリリースした。

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HASUNAの新作、ルワンダコレクション

「住民同士が殺しあった1994年の大虐殺のイメージが未だに残りますが、ルワンダの人々は悲しみを乗り越え、たくましく生きている。その力強さを表現したい」。カットし、磨いたルワンダ産の牛の角をリングにあしらい、紅いガラスビーズは豊かに実るコーヒー豆を表現。ルワンダの自然と生命力が、ジュエリーから伝わってくるようだ。

ちなみに牛の角の加工は、地元でストリートチルドレンだった青年が担う。正当な報酬を支払うことで、彼らが職能を身に付け、貧困を克服して自立することを支えている。

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ルワンダの首都、キガリ。青年たちが働く工房もこの街にある
Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by oledoe.

HASUNAのエシカル・ジュエリーはウェブショップから購入できるほか、11月25日から12月25日まで新宿小田急百貨店2階、12月3日から16日まで渋谷東急東横店2階にオープンする期間限定ショップで実際に手に取ってみることも可能だ。

あなたのこの冬のファッションアイテムに、ぜひHASUNAを加えてみてはいかが?

HASUNAではフルオーダーのジュエリー制作も引き受ける。
例えば、手持ちのプラチナやシルバーから新たにエンゲージリングを
作ることも可能。
二人の門出は「エシカル&リサイクル・ジュエリー」でキマリ?!

斉藤円華

斉藤円華(Madoka Saitoh)。ジャーナリスト/ライター。ufp(united feature press)会員。高校時代より社会運動にかかわり、そこで培ったエコ、公正、持続可能の視点から執筆活動を展開。主なフィールドはジテンシャ、IT、農、環境技術で、掲載メディアは「サイクルスポーツ」「バイシクルナビ」「東京IT新聞」「週刊金曜日」「オルタナ」「Actio」など。この他、イラクとの文化交流を行うNGO「PEACE ON」ではウェブマスターを務める。2010年春に初の著書『多摩のまち 自転車探検』(けやき出版)を刊行。座右の銘は「スロー・イズ・ビューティフル」。

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