2010年に二酸化炭素排出量を10%削減しようという「10:10」キャンペーンなど、環境に配慮した街づくりに積極的に取り組んでいる、ロンドン。そんな街の姿勢を象徴するスポットのひとつが、ロンドンの観光案内所「The City of London Information Centre」です。
セント・ポール大聖堂の向かいにある「The City of London Information Centre」の外観は、アートやデザインで世界を牽引してきたロンドンならではの、メタリックな三角形をなす近代的な雰囲気。スウェーデンから輸入された200枚のステンレス製パネルを使い、たった一晩で組み立てれたそうです。
また、この施設の特徴は、見た目だけでなく、環境への配慮にも、先進的な数々の仕掛けが…。断熱性に優れているほか、冷暖房には、地熱エネルギーを活用する仕組みとなっています。また、全面ガラス張りの入り口や三角形の屋根のおかげで、日当たり良好。施設内の照明は、日光を感知するセンサーで制御されており、天候によって、自動的に明るさを調整します。さらに、急勾配の屋根から雨や霧を集め、植物の水やりや、トイレに再利用しているとか。
「The City of London Information Centre」は、ロンドンの観光情報を求めて、世界中から数多くの観光客が訪れる、いわば、ロンドンの“玄関口”。このように、多くの人々が集まるスポットが環境に配慮した施設づくりを積極的に実行することは、地元の人々のみならず、ロンドンを訪れた世界中の人々に、環境への意識を啓発するきっかけになりそうです。
この夏、ロンドンを旅する予定のある方は、ぜひ、この観光案内所にも立ち寄ってみてはいかが?
[via Inhabitat]