6〜10月に出回る野菜、ツルムラサキ。旬の野菜としてお目にかかれるのももうすぐ終わりです。今のうちにその美味しさ、いただいておきましょう。
原産は南アジアの熱帯地方。その生まれからもわかる通り、暑さと湿気を好みます。なので、高温多湿の日本に適した野菜と言えます。
日本に入ってきたのは江戸時代。当時は薬用、染料、観賞用に使われていたようです。さて、今では日本でも食用となったツルムラサキは、実は栄養価が豊富なことで知られているホウレンソウよりも栄養価が高い。ツルムラサキは茹でるとヌメヌメしてきます。このぬめりの成分が、ホウレンソウにはない「ムチン」という成分なのです。このムチン、胃の粘膜を保護してくれるすぐれもので、昔から、胃潰瘍によいとされてきました。なにかとストレスの多い現代社会、是非食卓に取り入れたい一品です。
“ツルムラサキの三杯酢和え”のつくり方
材料
ツルムラサキ 1束
米酢 15cc
薄口醤油 5cc
てん菜糖 5g
塩(茹で用) 2g
1.沸騰した熱湯に塩を入れ、1分ツルムラサキを茹でる。茹で上がったら余熱でしばらくそのままにしておく
2.米酢、薄口醤油、てん菜糖を入れ物でよく混ぜ合わせる
3.(1)を5cm程度に切り、(2)の三杯酢と和えればできあがり
*編集部味見録*
アクが強いと言われるツルムラサキだが、なかなかどうして、優しいお味。土臭いというわけではないのだが、大地の味もほんのりする。葉っぱも茎も甘みがあっておいしい。栄養満点のツルムラサキだから、食欲がない日も、この調理法でさっぱりといただきたい。
- ホッとする味
※この企画「なるほど! 今週の旬の有機野菜」はオーガニックナビ
(http://www.organicnavi.com/)とのコラボレーションにより、実現しています。野菜に関するお問い合わせはオーガニックナビまでお願いします。
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