greenz.jpの連載「暮らしの変人」をともにつくりませんか→

greenz people ロゴ

7月第5週の旬はにんじん

今週のレシピは、“フライドキャロットのジンジャーソース”
7月第5週の旬の野菜は「にんじん」。愛知県今治市、標高400mの高原にある「高原野菜の里」さんから届きました。ありがとうございます!

にんじんの原産地はアフガニスタン。日本へは江戸時代初期に中国から、江戸時代後期にヨーロッパから、ヨーロッパからアメリカを経由して日本に入った。日本では「金時にんじん」「五寸にんじん」「大長にんじん」「島にんじん」「ミニキャロット」などがあるが、ちなみに今回のにんじんは「金時にんじん」。にんじんの独特なオレンジ色の色素はカロテンで、体内に入るとビタミンAに変わり、約50g食べれば、成人一日分のビタミンAの必要量をまかなえる。また、カロテン(βカロテン)には抗がん作用もある。英語ではにんじんのことを「キャロット」と言うが、これは“カロテン”から来たもので、それだけカロテンが多く含まれているということ。また、にんじんの若葉には根の2倍以上のビタミンAが含まれ、ビタミンCやカルシウムも含まれている。

カロテンを効率よく摂取するには、生より、煮たり、油で炒めたりと加熱調理をする方がよい。これは、カロテンが油に溶けやすい性質を持っているからだ。カロテンは生だと1割程度しか吸収されないが、煮ると3割、油と混ざり合うと5〜6割も体内で吸収される。また、カロテンは特に皮に多く含まれるため、丁寧に洗って皮つきのまま調理すると、さらにカロテンを多く摂取することができる。

「高原野菜の里」では、一番の苦労が“土づくり”だったとのこと。「化学肥料を一切使わない土づくりはやはり大変でした。有機質肥料と油かすだけを使い、消毒剤を一切まかないので、日照数の少ない今年はナメクジが多く出て、野菜の収量は減ってしまいました」と事務局の森木さん。「ほ場(畑)には防虫ネットをかぶせているので青虫などの害虫は防除できても、土中のナメクジばかりは見つけたら手で取るしかないんですよ」。有機野菜を作るには、ひと手間もふた手間もかかる。だからこそ、おいしくて、ヘルシーで、環境にもいい有機野菜ができるのだ。

“フライドキャロットのジンジャーソース”のつくり方

【にんじん】
材料
にんじん 1本
オクラ 1本
菜種油 適量

1.にんじんをよく水洗いする
2.人参は皮をむかずに、7、8cm程度の長さにそろえて櫛切りにする
3. フライパンに菜種油を注ぎ、180℃程度で5分程、トッピング用のオクラは2分程度揚げる。

【ジンジャーソース】
材料
てんさい糖 90g
白ワイン(酒でも可)2/3カップ
みりん 2/3カップ
濃口しょうゆ 1と2/3カップ
しょうが80g
鷹の爪 2本
 
1.しょうがをすりおろし、材料をすべて鍋にいれて弱火で煮る
2.てんさい糖がなじんだら火を止める
3.揚げたにんじんをこのソースにつけこめば、できあがり

*編集部味見録*
とにかく、甘い!、のだ。噛むごとに、ジュワッ、ジュワワワワーと、口の中に広がる甘さ。「こんなに、にんじんって甘かったっけ?」。人工でつくられた甘味料に慣れてしまっているせいか、自然なお野菜独自の甘さに、あらためて驚く。皮をむくと、ふわ〜と匂いまで甘い。青臭さや苦みもなく、にんじんが苦手な編集部員も「うまい」と絶賛の「高原野菜の里」のにんじん、かなりオススメである。

reporteditright_262
驚きの甘さ!

※この企画「なるほど! 今週の旬の有機野菜」はオーガニックナビ
http://www.organicnavi.com/)とのコラボレーションにより、実現しています。なお、この企画で紹介する有機野菜はすべて下記アドレスよりお申し込みできます。

オーガニックナビ
http://www.organicnavi.com/

メニューも充実! 記事一覧はこちらから→「なるほど! 今週の有機野菜」