ある日、greenz編集部の海外ニュース担当であるジョニーが、次のようなニュースを拾ってきた。
これについてGoogleのデイヴィッド・ラドクリフ不動産統括責任者は「プロジェクトがこの春に成し遂げられた。Googleの従業員、株主、そして我々の周辺のコミュニティーは、我々の本社から生み出されるクリーンで再生可能なエネルギーによって、経済的利益と同様に、環境的な利益をも享受できるようになる」と述べた。
IT時代を代表するGoogleが自然エネルギーによるソリューションを実現させたことによって、ほかの大企業もこれにならうことが期待される。
Googleはインターネット検索サービスの世界的大手で、日本でもトップシェアのYahoo!Japanを猛追している。検索連動広告AdWordsに加え、Google EarthやGmailなど、圧倒的な技術力でそのサービスを増やしている。最近では10月に大手映像投稿サイトYouTubeを買収して周囲を驚かせ、第3四半期決算では昨年のほぼ倍の売り上げを計上した。
このニュースを、別件で取材中のサンフランシスコにて聞きつけた、greenz.jp編集長のわたくし鈴木菜央は、さっそくGoogle本社にアポ無し突撃取材を敢行した。
- カタツムリがいる。おそらく、Googleの社員ではない
Googleplexはサンフランシスコ郊外のマウンテンビュー、いわゆるシリコンバレーと呼ばれる一帯にあり、かなり荒涼とした雰囲気。「取材に来たんだけど」のひと言で駐車場入り口のガードマンをいなし、いざGoogleplex内へ。太陽光パネルはどこだ? と探し回っていると、ビーチバレー場、プール、レストラン、おもしろい駐輪場などを発見。しかし、ソーラーパネルが見つからない。世界最大のはずなのに!
さらに歩くこと15分、本部受付を発見した。「このニュースについて、セルゲイ・ブリンかラリー・ページ(Google創業者)に話を聞きたいんだけど(……とは言わず)広報担当者のコメントが欲しいんですが」と切り出した。
すると「広報の紹介がない限り、誰も紹介することはできません。それに、ここは一般公開されていないんですよ。即刻お引き取りください」とつれない返事。本部受付を出て、歩いている社員を捕まえ、「このニュースについて知っているか?」と聞いても、「部署が違うから知らないね。Googleは大きくなっちゃったんだよ」という返事。歩き回っているうちについに警備の女性に見つかり、外に出ることになりました。Googleの本社入り口の看板前で記念撮影をして帰宅。無事取材を終了したのでした。
- Googleの看板前で記念撮影する編集長
- Googleの駐輪場。自転車通勤なのか、社内移動用か?
- ビーチバレー場。セレブやな〜