「チェンジメーカー」。
響きだけでも何かワクワクしませんか? このチェンジメーカーとは、貧困や環境、紛争など21世紀になっても、相変わらず世界に山積しつづける問題を、ユニークなアイデアで解決する社会起業家たちのこと。
昨年、写真家の渡邉奈々氏の著書「チェンジメーカー〜社会起業家が世の中を変える」も話題にもなり、今注目を集めている人たちなのだ。
実際、チェンジメーカーによって成し遂げられたことは多数ある。ホームレスに収入をもたらす雑誌を創刊し、一台を数人で共有するワリカン自家用車で家計と環境の負担を減らし、高視聴率のメロドラマを使って社会教育をする etc……。
この、あっと驚くような発想で世界を変えるチェンジメーカーの目的とは、世の中のためになることで、利潤を上げること。社会を改革するために、資本主義を活用し、多くの人々を巻き込み、活動を維持、発展させるための資金を生み出す。そんなコロンブスの卵のような活動なのだ。
そのチェンジメーカーたちの「発見と交流の場」作りを担っているのが、「Tokyo Change Makers」(以下敬称略:TCM)。独立系ベンチャーキャピタルのグローバル・ブレイン株式会社と、港区エコプラザのクリエイティブディレクター池田正昭氏による共同プロジェクト。世界に新しい価値観を発信していく「チェンジメーカー(起業家)」を支援し、チェンジメーカーの交流の場を積極的に設けるという集団だ。
チェンジメーカーはアナーキストではない。世界を変える高い志と優れたビジネスモデルを両軸として、はじめて「チェンジ」が現実のものとなる。
この理念のもと、チェンジメーカーの資金循環サイクルのサポートや、積極的なフォーラムの開催を行っている。
ここで、TCM主催で1月16日に港区エコプラザで開かれた「TCMプチフォーラム」を見てみよう。このイベントは、「TCM賞」(※)をはじめとしたTCMの支援内容を説明するというもの。8日に開かれた「TCM説明会」と同じ趣旨だったが、8日に議論となったNPO活動と投資活動との矛盾をどうしていくかが大きなテーマとなった。そこで持ち上がったのが「TCM賞」に応募したチェンジメーカー全員で一次選考を行い、互いにアイデアを出し合ってブラッシュアップするというもの。互いに協力したって、よりパワフルなチェンジメイクを起こそうという精神を共有した。
現在、2/28(土)まで、第1回TCM賞の一次審査申請書を受付中だ。HPからダウンロードできるエントリーシートに必要事項を明記してメールで送ればOK。
未来を切り開くために、互いに提案し新しいものを作りだす。なんて刺激的でワクワクすることだろう!
※TCM賞とは、年に2回で開催する予定のビジネスプランコンテスト。ビジネスアイデアまたはチェンジメーカーの提言を募集し、入賞者はアソシエートの認定を受ける。
また、このTCMを支える池田正昭氏の思いがとっても熱い。ぜひこちらも読んでほしい。
このチェンジメーカーたちのユーモラスでどこまでも前向きな生き方は、社会のために何かしたいけれど出来ずにヤキモキ…..。そんな思いを抱える私たちの、明日を生きるための刺激となるだろう。これって、これからの社会に必要な要素だと思いませんか?