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「リジェネラティブ」ってなに? 農業、大地の再生など、世界のさまざまな事例から学ぼう!

greenz playlist」は、読者のみなさまの「毎日見れないから、いいとこどりしたい!」「過去の記事からも、なにか面白いものを見つけ出したい!」という声に応えて、ライフスタイルやテーマに合わせて過去の記事をリスト化していく企画です。

グリーンズの新しい合言葉「生きる、を耕す。

このタグラインのもと、グリーンズがあらためて追いかけたいキーワードのひとつに、「リジェネラティブ」があります。

「リジェネラティブ」をシンプルに訳すと「再生」ですが、この言葉は近年の環境問題や気候変動に対処するアプローチとして使われ始めていますね。

マイナスをゼロに戻していくのが「サステナビリティ(持続可能性)」だとしたら、それだけでは人口増加に伴う資源の枯渇や、気候変動といった大きな課題を解決することは難しいのではないか。そこでいま注目されているのが、地球環境の持続可能性だけを追求するのではなく、地球環境を再生しながら、生態系全体を繁栄させていく、つまりマイナスから一気にプラスまで持っていく「リジェネレーション(再生的)」という概念です。

グリーンズでは、生態系の回復と同時に、社会と私たち自身もすこやかさを取り戻すような仕組みをつくるには、何が必要なのか、先行してどんな「リジェネラティブ」な事例があるのかをみんなで出し合い、学びを深めているところです。

とはいえ、まだまだ私たちは学びの入り口に立っています。そこで今回は、「リジェネラティブ」にまつわる5つの事例を紹介しつつ、みなさんと一緒に解像度を高めていけたらと思います。

津波被害の大地を、リジェネラティブ農業で再生する

 
津波被害の大地を、人の営みにあふれる場所に。石巻市雄勝町で子どもたちとまちの未来をつくるモリウミアスがいま、リジェネラティブ農業に取り組む理由 by 池田美砂子さん
 

宮城県石巻市雄勝町で、自然との共生の中で子どもたちが自ら生きる力を学び取る合宿プログラムを展開してきた「MORIUMIUS(モリウミアス)」。8年にわたる実績を積み重ねてきた今、「リジェネラティブ農業」を通じて生物多様な場をたくさんの人とともに学びながら育んでいこうと、新たな一歩を踏み出します。

モリウミアス代表 油井元太郎さん リジェネラティブ農業は、これまでの「人間の都合で環境が悪化していく」という流れを、「人によって環境をより良くする、生物多様性が育まれる」という方向に変えていく農法です。

新しいように見えますが、実はそれってモリウミアスでは当たり前にやっていたことなんです。人間が出した生ごみを堆肥にして鶏とか豚の糞とか微生物の力を借りながら堆肥にして、自分たちで野菜や米を育てて、それを子どもたちが収穫して食べる。ここでは本当にいろいろなものが循環しているんです。

すべては循環の暮らしの一部であって、今回の取り組みも、その規模が大きくなったのだと捉えています。

人口の減少を前提に、過疎地域の小さなまちを持続可能な形で未来へとつないでいく方法に「リジェネラティブ農業」が用いられていることに注目しました。「農業」「子ども」「リジェネラティブ」をキーワードに、多くの人とともに紡いでいく大きな冒険は、今後も必見です。

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全国で起きている「大地の呼吸不全」を、再生する

今、大地が呼吸不全を起こしている。未曾有の被害を受けた林業会社が乗りだす、自然みずから蘇る力を生かした開発 by 甲斐かおりさん

2020年7月の九州豪雨で被害を受けた、大分県日田市中津江村。地元で林業を営む会社の山も例にもれず甚大な被害を受けました。この土地で何が起こり、これからどうしていくのか。一般社団法人「大地の再生 結の杜づくり」の矢野智徳さんが、これまでの土木や林業では考えられなかった方法で、大地を整えていきます。

矢野智徳さん 数字がなくても誰でもできることなんです。目で見てさわって感じて。昔の人たちはクワ一本で見事なほど安定した地形を保っていた。それは自然をよく見て、自然がどう動きたいかを知っていたからです。

災害で崩壊した土地の水脈を整え、自然がみずから蘇ろうとする力を生かして再生をする現場では、実際にどのような検証をし、実現までのプロセスまでを知ることができます。矢野さんのアプローチに対し、現場の人たちの常識が揺さぶられながらも前へ進んでいく様子にリアリティを感じました。

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“命の喜ぶ瞬間”を大事にすること

夜の川にもぐったら真のサステナビリティが見えてきた。岐阜・郡上市の「源流遊行」から学ぶ、命が喜ぶ暮らし方 by 北川由依さん

「真のサステナビリティは、人間が自然や地球をコントロールしようとする考えを抜け出さないと実現しないと思います。郡上の『源流遊行』を体験しに来ませんか?」一般社団法人長良川カンパニーの岡野春樹さんのお誘いを受け、岐阜県・郡上市へ向かいました。「源流案内人」たちと共に、川で遊びながら、サステナブルな生き方・暮らし方のヒントを探っていきます。

岡野春樹さん リジェネラティブは、互いの命が響き合う、喜び合う状態を今よりもさらに増やしていくこと。今この瞬間、誰の命が喜んでいるかを考えて行動することが大事な気がしています。

自分の命も、そのそばにある命も喜ぶことをする。シンプルで、どこにいてもできる実践だと思いました。源流遊行のおふたりから案内される遊びや繰り出される言葉から、リジェネラティブを「概念」としてではなく「体感」として理解できるはずです。

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人間も、コンポストと同じ仕組みで堆肥化できる!

自然界の循環を活用して約30日間で土に還る。新しい葬儀の選択肢「堆肥葬」って? by 茂出木美樹さん
 

世界初の「堆肥葬」のサービスは、ワシントン州ケントで2020年12月に開始されました。遺体は専用の容器に入れられ、30日後には、骨や歯などを含め、微生物によって土壌に再構成されていくそう。その後、数週間置くと、堆肥として利用できる状態になるんです!

循環する自然のサイクルに人の命も参加する、新しくも本来的な死の選択肢をつくりだした事例です。ちなみにでき上がった堆肥は、親族や友人などが受け取り、庭や家庭菜園などに利用することもできますが、ワシントン南部の森に寄付することも可能なのだとか。自分の生き方に沿う形で埋葬方法も選択したいですね。

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お金で計れない「リジェネラティブ」の可能性

「リジェネラティブ」という希望を提示する、草の根上映スタイルの映画『君の根は。』 by 村山幸さん
 

映画『君の根は。』の字幕翻訳を手掛けた辻信一さんは、リジェネラティブはひとつの世界観だと紹介しています。映画では、主にリジェネラティブ農業のさまざまなケースが登場しますが、単なる農法を指しているわけではないと理解するのがいいようです。

マサイ族の人びとの、「これは何も新しいことではなく、先祖たちがやっていたことなのだ」という言葉には、考えさせられるものがありました。リジェネラティブ農業とは何か。どのようにして、土地やそこに棲む生きもの、人々が回復していったのか。リジェネラティブがもたらす価値や、慎重に考えたい点について俯瞰的に知ることができます。

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(プレイリストここまで)

 
いかがでしたか?

こうして過去にgreenz.jpに掲載した事例を読んでいくことで、「リジェネラティブ(再生)」とは人工的なアプローチで環境や社会の異変に対応していくのでなく、自然環境に起きていることに私たちひとりひとりが目を向け、考え、行動していくことなのだろうと気づきました。

みなさんは「リジェネラティブ(再生)」について、どのようなことを考えましたか? アイデアや感想、意見など、ぜひお寄せください!

(企画 / 編集: greenz.jp 編集部)

– INFORMATION –

3/17開講!リジェネラティブデザインカレッジ
~自然環境を再生して、社会と私たち自身もすこやかさを取り戻す~
(2/15までのお申し込み、先着30名は早割!)


本カレッジは「環境再生」を学ぶ人のためのラーニングコミュニティ。第一線で挑戦する実践者から学びながら、自らのビジネスや暮らしを通じて「再生の担い手」になるための場です。グリーンズが考える「リジェネラティブデザイン」とは『自然環境の再生と同時に、社会と私たち自身もすこやかさを取り戻すような画期的な仕組みをつくること』です。プログラムを通じて様々なアプローチが生まれるように、共に学び、実践していきましょう。

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