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阿武隈高地と沿岸部に挟まれた福島県東部地域には、人々が地形や自然と共存しながら紡いできた営みが今でも脈々と受け継がれ、地震、津波、水害など幾度の自然災害を経験しながらも、存続し住み続けられている場所があります。
またこの地域には、長期間にわたる避難生活や人口減少、高齢化、風評被害、市町村ごとの復興状況の格差といったいくつものハードルによって、継承者を失いかけ、見えづらくなっている地域の魅力や文化がたくさんあります。
本展では、連綿と受け継がれながらも忘れられかけている、地域の暮らしの魅力と、これからの地域社会に必要な課題を「発掘(=再発見)」するための視点を、3つのプロジェクトを通じ共有します。
千年村認証に向けた地域活動
by ちゃのまプロジェクト + 地元有志(協力:千年村プロジェクト)
〈千年村〉とは、千年以上にわたり、自然的社会的災害・変化を乗り越えて、生産と生活が持続的に営まれてきた集落・地域のこと。本展ではその認証団体である千年村プロジェクトの協力のもと、浜通りでの調査映像とともに、地域の営みを未来へと繋げていくための手がかりを紹介。広野町での〈千年村〉認証申請に向けた地域 の活動へと繋げていきます。
見えない災害の地図を描く ── 環境世界と避難社会のゆくえを考えるために
by 福島アトラス(NPO法人 福島住まい・まちづくりネットワーク)
原発事故前後の人々の動き、暮らしや避難社会の変化を視覚化し、地図やハンドド ローイングといった形に落とし込む「福島アトラス」。本展では「環境世界」と「避難社会」をキーワードに、最新号「福島アトラス05 飯館村の環境世界」を素材にした編集プロセスの解説やビジュアル展示などを行います。多くの人々に福島の現状を伝え、ふるさとを語り継ぐためのアイディアを紹介します。
私たちの盆唄、継承プロジェクト
by プロジェクト FUKUSHIMA!
プロジェクト FUKUSHIMA! では、「広野音頭」と「相馬盆唄」の2曲を、大友良英スペシャルビックバンドの演奏と福島出身の唄い手の歌で音源収録を行います。本展では、録音したばかりの音源を流して「広野音頭」の振付映像を撮影するブースを設けるほか、活動のアイコンとなっている「福島大風呂敷」の展示や、第44回木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家・岩根愛が撮影した巨大パノラマ写真など、プロジェクト FUKUSHIMA! の活動を紹介します。
【日時】
2021年1月8日(金)〜2021年1月31日(日)
火・水曜休館 / 11:00 〜 18:00(日曜日のみ〜16:00)
【会場】
多世代交流スペース ぷらっとあっと(広野町)
【住所】
〒979-0402 福島県双葉郡広野町下北迫折返35−4 アイアイ会館 1F
【ウェブサイト】
https://www.facebook.com/plat.at.hirono/?ref=page_internal