5年ほど前にドイツの自然教育に興味をもち、留学したいと思いつつ、いまだ日本いる私。ですが、エコツアーでは「エコステーション」の見学ができるというので、とっても楽しみにしていました。
「エコステーション」とは1986年にフライブルク市の環境教育施設として設立され、環境NGO「BUND」が運営しています。年間約200クラスの幼稚園児や小学生を受け入れて、実践的な環境学習を行っているほか、市民の環境意識を高めるために情報の提供や講習の場として利用されています。そのため、予約はすぐにいっぱいになってしまうそうです。
- エコステーションの外装はまさにエコ!
- 一度見たら忘れない、芸術的な内装
いったいどんな所かとワクワクしながらの訪問でした。まず最初に驚いたのが建物の外装です。屋根には草が茂り、南側にはソーラーパネルがびっしり敷き詰められていました。なんとも言えない魅力的なその建物におもわず笑顔になってしまう。そして、中に入ってますます好きに。丸太が八角形に組まれた屋根は、木のぬくもりを感じました。
エコステーションでの環境教育は年齢に合わせたさまざま企画が用意されています。ルーペや顕微鏡を使って土を観察したり、再生紙を作ったり、ソーラークッカー(オーブン)で料理をしたり。ここで環境教育を受ける子どもたちは、ただ机に座って学ぶだけではなく、自らの体で学ぶのです。
建物に隣接してオーガニックガーデンもあります。そのガーデンにはさまざまなハーブが植えられていました。“風邪に効くハーブ”、“女性の体にいいハーブ”といった具合です。もちろんただ栽培しているだけではなく、子供たちの教材にもなります。「ハーブの名前だけを教わっても、すぐに忘れちゃうでしょう?」と、エコステーションの所長さんは、ハーブを食べさせたり、ハーブにまつわる豊富な豆知識を子どもたちに聞かせるそうです。私が訪れた時には子どもたちはいませんでしたが、彼らの元気な声が今にも聞こえてきそうな、そんな素敵な空間でした。
環境教育ができるのはエコステーションだけではありません。保育園では週に1度は必ず、森で遊ぶ日がつくられています。先生はただ3時間ず〜と、森の中で遊ぶ子どもたちを見守っているだけ。いろんな大事なことは、森が子どもたちに教えてくれます。そして、子どもたちが大きくなった時、森で楽しく遊んだことを思い出し、その森を守りたいと思う“こころ”をつくることが、環境教育なのだそうです。
なるほど! と私は思わず頷きました。環境教育とはなにも特別なことを勉強するのではないのです。身近なところで、しかも遊びながら、学ぶことだってできるんですね。(つづく)
- これぞ自然教育!(写真:斉藤玲子さん提供)
【最新エコツアー情報】
ロハスな暮らしと自然を体験する旅
“ニュージーランド体験エコツアー5日間”
南半球の「白く長い雲のたなびく国」ニュージーランドでロハスな体験をしませんか。
●旅行期間:8月23日(水)〜27日(日)、9月13日(水)〜17日(日)の5日間
●旅行代金:7月148,000円、8・9月178,000円
●募集人数:15名(最少催行人数 6名)
●協力:環境goo /大手町カフェ/ NPO法人アースデイマネー・アソシエーション/グリーンピースジャパン
●賛同:ニュージーランド政府観光局/ニュージーランド航空
第3回 「リンカランの森」植林体験ツアー
インドネシアは1997〜98年大森林火災に襲われました。九州と四国を足した面積以上の熱帯林が消失し、オランウータンなどの動物たちは住み処を失ったのです。そんな中、2004年から植林を通じて、「リンカランの森」づくりがスタートしました。オランウータンや野生生物の保護だけに留まらず、森林再生のきっかけになることを願っています。
●旅行期間:2006年9月2日(土)〜6日(水)5日間
●旅行代金:178,000円
●募集人数:15名(最少催行人数8名)
●協力:(株)ソニー・マガジンズ/(株)ビーボ・コーポレーション/ NPOエコロジー・オンライン/NPOアジア植林友好協会/ NPOボルネオ・オランウータン・サバイバル・ファウンデーション日本
第4回 マレーシア ボルネオ島体験エコツアー<ホームステイ・プログラム>
このプログラムは、河川の流域付近の一般的に不毛で価値の低いと思われている湿地帯周辺に植林を行うことで、豊かな自然を観光資源とした地元住民の経済的自立・環境保全を目的とした今までにはないツアーです。ホームステイプログラムは、地元少数民族の伝統的なライフスタイルを体験したり、豊かな自然・動植物の美しさを堪能しながら地元に利益を還元できる、最も分かりやすいエコツアーです。
●旅行期間:2006年9月15日(金)〜22日(木)8日間 (予定)
●旅行代金:170,000円
●募集人数:30名(最少催行人数 15名)
●協力:WWF世界自然保護基金 (マレーシア・日本)
第2回 中国雲南省エコツアー2006
〜エネルギーの「懐かしい未来」に向けて〜
中国雲南省の農村部では、家畜の糞尿を発酵させ“バイオガス”として利用する農家が150万軒あり、バイオガスの利用によって衛生状態の改善、エネルギーの自給、有機肥料の活用ができるなど農家に大きな利益をもたらしています。そしてこのたび、このような農村部の様子に新たな魅力を感じた自然エネルギー推進市民フォーラム(REPP)が、日本の人々にもこうした現実を体感してもらおうとツアーを企画しました。
●旅行期間:2006年10月17日(火)〜23日(月)7日間
●参加費:会員195,000円(同行人数20名以上の場合は割引あり)/非会員198,000円
ドイツ・フライブルク 体験エコツアー
ドイツの環境首都といわれるフライブルクはエコライフの先端都市として、新しい驚きと発見を体験させてくれます。古き良き日本にあった生活の匂いをほのかに嗅ぎ、人にやさしい暮らしの残像を垣間見ることがあります。都市と農村のふたつの暮らしを体験することで、目の覚めるような感動を味わうことができるでしょう。
●旅行期間:2006年11月1日(水)〜11月7日(火) 7日間
●旅行代金:310,000円 (現地集合の場合 200,000円 )
●募集人数:15名(最少催行人数8名)
●協力:NPOエコロジーオンライン
エコツアーに関するお問い合わせやお申し込みはリボーンまで。