Logo for Global Handwashing Day: Copyright(C)2009 Global Handwashing Day, All rights reserved.
突然ですが、プチクイズ。
10月15日は何の日でしょう?
答えは「世界手洗いの日(Global Handwashing Day)」。国際衛生年であった2008年、国際連合児童基金(UNICEF)によって定められた。こちらでは、まだ生まれ間もないこの日に込められた思いと具体的な活動についてみていこう。
まずは以下の動画で「世界手洗いダンス」をご覧いただこう。「世界手洗いの日」に向けて日本ユニセフ協会が製作した子供向けの手洗いトレーニングビデオだ。一見ユルユルな雰囲気だが、大人のアナタもあなどることなかれ。この動画に合わせて踊ってみると、爪や親指の付け根・指の間や手首など、普段洗い忘れがちな部分まで、きれいに楽しく手が洗えるように工夫されていることがわかる。
日本ユニセフ協会によると、下痢や肺炎により5歳未満で亡くなる子供は世界で年間330万人。主な原因は劣悪な衛生環境といわれている。この課題の解決に衛生インフラの整備が不可欠なのは言うまでもないが、同様に、子供たちが自分自身の健康を守ることも必要だ。そして、このための最もシンプルで有効な自衛手段が、石けんを使った手洗い。UNICEFによると、石けんを使って手洗いすれば、下痢の感染を40%、呼吸器系の感染症も30%、それぞれ軽減できるという。
そこで、子供たちにはもちろんのこと、親・教師・政府関係者など、子供たちをサポートすべき大人たちにも、手洗いの意義と効果を伝え、正しい手洗いの方法などを啓発する機会として、「世界手洗いの日」が定められた。2008年の第1回「世界手洗いの日」には、70カ国以上の国々がこれに関連するイベントや活動を実施。たとえば、ソマリアでは100以上の学校で石けんを使った手洗い運動を行い、ブータンでは以下の動画のような子供向けのアニメの動画が製作され、国内の手洗い教育に役立てている。第2回目にあたる今年は、発展途上国のみならず、日本ユニセフ協会の「世界手洗いダンス」や英国の「Golden Poo Awards」というショートフィルムフェスティバルなど、先進国でもこの日にちなんだ活動やイベントが開催される予定だ。
下痢などの疫病のみならず、新型インフルエンザなどの新たな感染症が世界中で深刻な脅威になりつつある。”自分の身は自分で守る”の第一歩として、子供だけでなく大人も、手洗いの大切さを改めて考え、日常の生活に取り入れることが必要だ。”めんどくさい”、”ま、いいや”などと安易にやりすごさず、「世界手洗いの日」をきっかけに、大人の私たちも今の生活習慣を少し見直してみるのはいかがだろう?
手洗いダンスに合わせて手を洗ってみよう。