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「多様性を大事にできる社会を」。答えは自分が出そう!green drinks調布 vol.6 [イベントレポート]

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地域に受け入れられ、地域の外にも開かれた風通しの良い場所。

そんな想いが詰まったコワーキングスペース「co-ba chofu」が調布にオープンしました。第6回目となる「green drinks chofu」は、今月からこの新天地で行う事になりました。

今回は、調布で障がいがある方も楽しめるディスコパーティを主催する朝日敏幸さん。幼稚園や保育園でDJプレイをする活動を行うDJ KAZUHIRO ABOさん。アウトドアウエディングを推進する「H.O.W」代表の柿原優紀さんをお迎えしました。

みなさんは、どんな瞬間に音楽の力を感じますか?

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最初のゲストは朝日敏幸さん。

お一人目は現在、調布市市民活動支援センター長を務める朝日さん。
お話は以前障がい者施設で働いていた朝日さんが、当時出入りしていた地元調布のディスコパーティに、車いすの青年が現れることから始まります。


車いすでも、ディスコで踊りたい。

いくつものお店に入店を断られる中、青年の「ディスコに行きたい」という想いを受け入れたお店がありました。そのお店はバリアフリーの設備こそ整ってはいませんでしたが、楽しさに感動したその青年は養護学校の友達と一緒に再度来店…

こうして形を成していった「チームコブラ」こそ現在朝日さんが主催するディスコパーティを運営する団体です。月に一度、日曜の昼間に調布のライブハウスを貸し切って行われています。

 
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ディスコパーティの様子を映像で紹介する朝日さん


変化を嫌う自閉症の方に配慮をして、いつもお決まりの曲の流れができています。3時のおやつに出てくるシュークリームもイベントの肝(笑)。
そしてその活動はなんと22年目との事!


そんな朝日さんが目指すのは、障がい者も健常者も垣根をつくらない”心のバリアフリー“です。


朝日さん 障がい者の為のディスコパーティと謳ったこともないし、そのつもりでやっているわけではありません。スタッフは普通の人です。扱いがみんな普通なんです。

朝日さんは続けます。

朝日さん 障がいがあるとかないとか健常者とかそういう言葉がなくなればいい。こいつらは本当にノリのいいやつらで。障がいがあるとか言ってる自分たちが恥ずかしくなります。

最後に「活動の原動力は?」という会場からの質問に、
「どんなに疲れていても日曜にパーティをやると月曜から頑張ろうという気持ちになる」という答えが。
長続きの秘訣は自分自身の為にやること。大切なメッセージを感じさせてくれる一言で締めくくりました。

園児達が大フィーバー!

2人目のゲストはDJのKAZUHIRO ABOさんです。
 
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熱い口調で話すABOさん

まずはこの動画をご覧ください。
 

幼稚園や保育園に出張してDJプレイをする活動を行うABOさん。
跳ねる子、たこ踊りをする子、寝転がる子…(笑)
園児たちが、それぞれ自分が感じる音楽を表現している様が見てとれます。

最近はダンスを習う子供も多く、大人顔負けのダンスを披露する子も多くなりました。そんな子はきっと周囲から褒められるでしょう。
しかしABOさんはそんな子供に対して、”カッコよく踊れることが正解”だと教えて育てることに、多少疑問を持っているとのこと。

ABOさん DJは自己陶酔的に音楽かけてるわけではなく、いつも”場”を見ているんだよね。この時もクラスの中心人物じゃなくて、はみ出している子が輝ける曲はなにか?って考えてやってる。

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更に熱い口調で話すABOさん(笑)

ABOさんがDJになったきっかけは、学校になじめなかった時期にレコードショップに入り浸っているABOさんを連れて、クラブに連れて行ってくれたDJの先輩がいたことから。


ABOさん アンダーグラウンドなディスコとかクラブとかっていうシーンは、ある種のはみ出し者を受け入れる福祉的な役割があると思うんだよね。
例えばそういうはみ出た人を受け入れてくれる場所があれば、その人がそこから自分の生き方をで見つける事ができるかもしれない。


幼稚園でDJやったときも、いじめられてた子がいたんだけど、いざ音楽が流れるとその子のダンスが凄くてさ。
その時にその子の周りでも◯◯君の動き(ダンス)がヤバい!ってなって(笑)。
周りの見る目が変わったんだよね。

そういう事ができるのは、DJカルチャーがある種のアウトサイダーアートとしての側面があるからだと思う。
世間一般の常識から外れていても認められる。これってメインストリームから外れてるからこそできることだと思うんスよね。

また自分を多数派の人間だと思うことによって、自分の個性を殺してしまっている人が多いという事に、ABOさん自身問題意識を感じているとの事。

ABOさん 自分の個性っていうのを考えていくと、人と違うとこってなんだろう?って話になる。その部分こそがその人の個性だから。

“同調”ではなく“皆違っていい”ということを人々が当たり前に感じられる社会を。
ABOさんの熱いトークで会場は終始熱気に包まれていました。

結婚式に新しい選択肢を…「アウトドアウエディング」という答え


3人目のゲストは柿原優紀さんです。
 
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H.O.W代表の柿原さん

結婚式をDIYするってどういうこと?

結婚式は式場の方とプランに沿って内容を決めるケースが一般化していますが、費用等の面で敷居が高いとされがちなのか、最近は結婚式をせずに夫婦生活をスタートする方々も多いと言われています。


そのことを”じぶんごと”とした柿原さんは、結婚式をDIYすること思い立ち、色々と調査を進めてみると、公園で結婚式を挙げた事例を見つけます。
そして早速取材し発信を行い始めます。そんな活動の中、アウトドアウエディングの事例を紹介するサイトを立ち上げました。

柿原さん 結婚式って世界中どこにでもある文化ですよね。昔は皆、家で生まれて家で亡くなって…。結婚もそう。ライフイベントは常に家族や地域の方々と一緒に行う、ある種ありふれた事だったはず。

今は高価なパッケージが主流になって式を行わない夫婦もいる…。でもお金のある人だけが買えるものじゃないよなって思ったんですよ。

そんな想いからH.O.W.では結婚式を手づくりですることを提案しています。今では事例の紹介にとどまらず、プランニングのサポートやコーディネートまで行っています。

奥多摩でキャンプウエディング、公園で青空の下みんなで食事を囲む、農業に使うトラクターに乗って新郎新婦が入場…
聞いただけでわくわくしちゃいますね!
 
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結婚式の事例を紹介!

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川沿いの土手で行ったアウトドアウエディングの様子(写真: さいとうちさと)

H.O.Wの目線は”地域”にも向いています。


例えば離島では冠婚葬祭の業者がおらず、挙式ができない島が多いとのこと。
島に住む人や、縁がある人が島で式を挙げられるようにしたい。
そうすることによってより多くの方に島の魅力を知ってもらいたい…。


そんな想いがあるアウトドアウエディングの取材を行い、島で素敵な事例の発信のお手伝いもしているとのこと。幸せが地域に人を呼び、地域全体が盛り上がる。素敵ですね。


最後に会場から「雨が降ったらどうするんですか?」という質問に対しては、「『雨が降ったらどうしたいんですか?』と私は聞きます」と鋭いお答え。
「屋内の会場を使うのもよし、延期するのもよし、それも自分たちで考えてほしい」と柿原さん。

私たちは普段、無意識の上で常に消費者目線でものごとを考えてしまっているのかもしれません。自分たちの力で自分たちが求めるものをつくるという姿勢は、結婚式だけにとどまらないという柿原さんの考え方が印象的でした。

ぜひ調布でもDIYで結婚式をつくれる様にしていきたいですね!

カラフルにトッピングしたカレーとともに交流会スタート

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今回のケータリングもおなじみsippoterryの杉田志保さん。得意技はカレー&スパイスという志保さん作のカレーに、スパイスの効いたトッピングをしていきます。各々の盛り付けが作品になるというものでした!
 
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写真展示はフォトグラファーの松本茜さんのもの。調布をテーマにした展示でした


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green drinks chofuが色々な出会いを紡ぎ、良い暮らしに貢献できる活動がうまれれば…。そんなコンセプトを感じてくれたのかか、「こんな事できたらいいね!」という声もちらほら。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、この日も夜が更けていきました。

green drinks chofuは毎月第3日曜日に開催。次回は7/20(日)に開催します。

ゲストとして「greenz.jp」のフクヘン小野裕之さん、「HaTiDORi」代表の工藤瑞穂さん、「調布アイランド」代表の丸田孝明さんをお迎えします。



調布の方もそうでない方も、気軽に参加できる雰囲気がうれしいgreen drinksです!東京の心臓部、新宿から電車で20分。以外と身近にあるこのまちでも、皆さまのグットアイデアにつながる何かがみつかるかもしれません。

(Text: 池田睦美)