日本プロ野球組織(NPB)が、環境問題に積極的に取り組むことを決意したようだ。「2008NPB Green Baseball Project グリーンベースボールプロジェクト」と名付けられたこの計画では、今季から試合時間の短縮によってCO2排出量を6%削減させることを目標としている。プロ野球の過去10年間の平均試合時間は3時間18分。これの12分短縮の3時間6分が達成ラインとなる。
具体的には、球場にタイマーを掲示し、攻守交代には3分45秒、投手交代には3分15秒以内に、走者がいない際の投球間隔を15秒以内にすることを促す対策がとられるようだ。この試合時間短縮に関しては、以前からあったテレビ業界からのプロ野球中継のスピードアップ要請と絡んでそうと言えなくもないが、ぜひとも応援したい。
また、照明を含む電力消費量を1シーズン(総試合数864試合)で約37万6000キロワット時、CO2換算で約209トンを削減も目指しているという。
達成できなかった場合は、CO2排出量を購入することも検討するとのことだが、そんな予防線を引くことなく達成してほしい!ちなみにキャッチフレーズは「野球の力で温暖化ストップ」。野球の力がどれほどなのか、今季は環境面からの視点でも観戦できそうだ。