みなさんは、大切な人と離ればなれで暮らしたことはありますか?
仕事や学業のため家族や恋人、友人と離れて暮らしている人もいると思います。
技術の発達のお陰で、私たちはネットや電話など様々なコミュニケーションツールを持っています。しかし、メールや電話ではなく、もっとあたたかみのある方法で日常を共有したい。そんな思いで作られたのが「Goodnight Lamp」です。
「Goodnight Lamp」は、大きな家型ランプの親機と、小さな家型ランプの子機がセットになっています。親機で電気をつけたり消したりすると子機も連動する仕組みになっており、光によって相手の様子を知ることができます。
利用するには、パソコンで設定し、あとは電源に繋いでwi-fiに接続するだけ。世界中のどこでも使用でき、親機と子機は用途に合わせて増やすことも可能です。
「Goodnight Lamp」の発案者はAlexandra Deschamps-Sonsino(アレクサンドラ・デシャン・ソンシノさん)。彼女は、世界中に離ればなれで住んでいる家族や友人ともっと手軽に日常を共有したいという気持ちから、このランプを考えつきました。
このランプの特徴は二つ。一つは、家具をコミュニケーションのツールに使っているということ。日常で使うものだからこそ、長く習慣的に使いやすくなります。二つめは、使い方が簡単だということ。インターネットやSNSに馴染みのない人や小さな子どもも手軽に使うことができます。
使い方は実に様々です。例えば、小さい家型ランプの子機を自分用に、大きい家型のランプを繋がりたい相手用に用意します。一人暮らしをしている人ならば、ランプの灯りをつけることでいつ家にいるかを家族に知らせることができます。
海外に住んでいる友だちと繋げば、時差に煩わされずにSkypeできる時間を知らせることができます。また異なるオフィスで働いていても、いつ仕事中なのか休憩中なのかを知らせることができます。
ランプの光をつけたり消したりすることで、日常生活を共有し相手との繋がり感じることが出来る。このアイデアは、生活の中でテクノロジーをどのように活かすか、取り込むべきかについて考えるきっかけくれます。
「Goodnight Lamp」を使っている自分を想像してみてください。あなたのランプの先には誰がいますか?
(Text: 阿部星渚)
[via Co. DESIGN]