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日焼けや虫刺されにも。古来の薬草・ヨモギを摘んで万能ヨモギオイルのつくり方

道端や空き地、川沿いやアスファルトの隙間からモサモサっと顔を出す。ただの雑草と気にも留めていなかったそれは、実は古来、人々を支えてきたスーパー万能な薬草、ヨモギかもしれません。

血流を促進し、ビタミンEとタンニン類が抗酸化作用を発揮。肌荒れを防いだり、老廃物を排出したり、細胞の老化を防ぐ機能性でも知られています。また特に香りがいい春のヨモギは天ぷらやお茶、草餅といった食用としてもおなじみです。

万能と言われているだけあってヨモギの活用方法は無限にありますが、今回はヨモギの成分を抽出したオイルをつくってみましょう。保湿、虫刺され、やけど等、“自分の薬”を自分でつくれることは、じわじわと自尊感情を育むことにつながっていきます。

(※注:ヨモギはキク科植物です。キク科植物アレルギーがある方は症状を誘発する可能性があるので残念ながらおすすめできません)

日本で自生するヨモギにも数種類ありますが、ヨモギは緑の葉に光沢はなく、裏は少しケバ立つような白く短い綿毛が生えていることが特徴です。形の似た毒草・トリカブトと間違えないように要注意。ちなみにヨモギの裏の白い綿毛を活かしてつくられるのは、中医学でおなじみ、お灸に使用される艾(もぐさ)です

ヨモギオイルのつくり方

まずはヨモギ摘み。農薬など使われていないことがわかるきれいな場所から、元気な上の方の葉を摘みます。ヨモギの葉っぱと好みのオイルが用意できたら、つくり方自体はいたってシンプルです。

材料(仕上がり約450ml分)
・ヨモギの葉っぱ 約100g
・オイル(※保存のためにも酸化しにくいオイル推奨) 約500ml
道具類:土鍋、ボウル、ザル、さらし布、木べら、漉し器など。少量でも同じつくり方ができるので、少量の場合はコーヒーフィルターでも可。

※写真では保湿用途のためホホバオイルを使用していますが、完成したヨモギオイルをドレッシング等にも活かしたい、または、お子さんの肌に使用して口にする可能性が高い等の場合、食用のオイルでつくりましょう。焙煎せずにゴマを絞った、香りのない「太白ごま油」はスーパーなどでも気軽に買うことができます。

1. ヨモギを洗って乾かす

小さな虫や汚れなどを取り除くため、たっぷりの水にザブンと漬けて洗い、タオルなどで水気を切ったら、風通しのいいところで30分ほど広げて乾かす

2. 土鍋で煮出す

ヨモギの成分を抽出してオイルに移すために、30分ほど極弱火で煮出します。必ず、火をつける前、冷たい状態の土鍋にヨモギの葉とオイルを入れて、葉をぜんぶ浸しながら火をつけます。オイルの温度が上がりすぎないよう、菜箸でほぐしたり返したりしながら、ゆっくり煮出します。

オイルの中でシャバシャバと揺らしていると、だんだんオイルがグリーンになっていく

3. ヨモギの葉を濾す

十分に煮出せたら火を止めてコンロから下ろし、ヨモギの葉を漉します。(土鍋の余熱があるので数分は箸でかき混ぜたりすると良い)。

漉し方は、さらし布などを敷いたザルとボウルの上からザザーッと一気に濾すことも止めはしませんが、少量でない限り、かなり難易度が高いです。「せっかくのヨモギオイルを一滴もこぼしたくない」という私のような方には、葉っぱを少しずつ絞りながら先に取り出す方法がおすすめです。

ボウルの上に、さらし布を敷いたザルをセットしておき、手元に置いておく。菜箸で掴めるくらいの少量ずつヨモギの葉を取り、木べらと鍋のヘリに挟んで絞る。ヨモギの葉から滴るオイルが減ったら、手元のザルへ移動する。ザルに移動させた後、さらしの上から木べらを押し当てて、最後まで可能な限りオイルを出す

おおかたヨモギの葉をザルへ移し終えたら、残りのオイルは目の細かい漉し器を使って漉します。

絞り終えたヨモギの葉は、さらしに包んだまま体に塗ったり、バスオイルのように使ってからコンポストへ。もしも、太白ごま油など食用オイルを使った場合は、絞った後で焼いたり炒めたりして食べることも可能です。

4. ヨモギオイルを保存したら完成

保存瓶として、元のボトルに戻すのがおすすめです。

漏瑚(じょうご)などをうまく使い、こぼさないように移す

濃いグリーンのオイルは容器に入れると茶色に見える。保存は直射日光が当たらず、温度差も安定した冷暗所へ

ヨモギオイルの活用

・保湿用オイルとして肌や髪に塗る
・マッサージオイルとして使う
・日焼けや軽いやけどの際、肌を鎮静させる

アレンジとして、ミツロウを加えればヨモギオイルのバーム(クリーム)に変身します。携帯に便利。

仕上がり30gの小さな容器に収まるクリームをつくるためには、ヨモギオイル 25gとミツロウ5gを湯煎にかけて溶かす。完全に溶けたら容器に流し込み、自然に固まるのを待って完成