突然ですが、質問です!今日、あなたはどれだけのプラスチック製品に触れたでしょうか?
ペットボトル、弁当の容器、包装フィルム‥。なかなか一切使わずに1日を終えたという人は少ないのではないでしょうか?
レジ袋の有料化でプラスチックを使う頻度は減った気がしますが、まだまだ地球環境に著しい効果を生み出せている実感には至っていない気がします。。
そもそもプラスチックって、なにが問題なの?
どうすれば脱プラに舵を切ることができる?
そう悶々としているあなたにおすすめしたい動画があります。
それが、4分15秒の短くて、楽しい。だけど、あなたのこれからの行動を変えるかもしれない素敵なアニメーション『The Story of Plastic』です!
『The Story of Plastic』は、プラスチックが生み出される背景から、廃棄されるまでに起こるさまざまな影響を紹介してくれるアニメーション作品。2021年4月に公開され、現在までにYouTubeで10万回以上再生されています。
プラスチックがどのように深刻な問題を生み出し、環境に影響を与えているか。
私たちが深刻な社会課題として考えているプラスチックを、重い批判とともに描写するのでなく、アニメでわかりやすくコンパクトに、でも重要なポイントをしっかり見せる構成。たとえば発展途上国へのプラスチック輸出により、現地の文化や社会に与える負のインパクトについて時間を割いて、わかりやすく物語で紹介している点に私は感銘を受けました。そんなバランスがうまく調整されたプレゼンが魅力です。
脱プラを始め、サステナブルな生活へ舵を切るときの第一歩として何より有効なのは、知ること。本を読んだり、調べたりすることにハードルを感じる方には、ぜひこの動画をおすすめしたいです。再生ボタンを押し、あっという間の4分間。見終えたあなたのプラスチックに対する考えは、きっと変わっているはず!
このアニメーションを製作したのは、Annie Leonard(アニー・レナード、以下、アニーさん)率いる「The Story of Stuff」チーム。アニーさんたちがアニメを用いて社会課題の深刻さを訴えるのは、実は今回が初めてではありません。
これまでにも”The Story of”シリーズをいくつも手掛けており、過剰な消費主義社会を取り扱った『The Story of Stuff』、化粧品の地球環境に与える影響を紹介した『The Story of Cosmetics』、持続可能で人びとがフェアな未来をつくる術を提案する『The Story of Change』などが公開されています。
どの映像にも共通しているのが、アニメを用いることによる分かりやすさ。よくあるドキュメンタリーが”truth(真実)”、”reality(現実・現状)”といった言葉を多く使い批判的に映し出す一方で、アニーさんは”story(物語)”をタイトルとし、共感の輪を生み出してきました。
プラスチックを取り巻く深刻な現状を紹介するだけではなく、どのように解決していけるかをポップに紹介している『The Story of Plastic』。誰にでも理解しやすく、また見終えたときに「私にもなにかできるかも!」と勇気づけてくれます。
リアルだけどドキュメンタリーほど重くない、プラスチックのストーリーをのぞいてみませんか。
[via the Story of Plastic, Bioneers]
(Text: モリヤマユウコ、オザワミカ、スズキコウタ)
(編集: スズキコウタ)
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この記事は「作文の教室」卒業生で主に構成される、greenz.jp第二編集部「GCC」メンバーの企画編集で製作されました。10月2日(土)から、豪華ゲストを招いた「作文の教室」第10期〜DELUXE EDITION〜を開催します! 作文力=執筆力+編集観察力を習得し、あなたもグリーンズで記事をつくることを目指してみませんか?(GCCメンバーより)