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ナチュラルクリーニングは快適な暮らしのDIY。トイレの洗浄剤のつくり方

「ナチュラルクリーニング」とは、石油を原材料とする合成洗剤ではなく、自然界に存在する素材を使って掃除や洗濯をすることを言います。

と、聞くと「汚れが落ちなそう」とか「面倒くさそう」と思う方もいるかもしれませんが、汚れはもちろんちゃんと落ちますし、人工的な香りもなく無臭。洗剤のプラスチックボトルやその詰め替え、ストックの買い忘れなどの手間が減るメリットもあります。

主に使われるものは、重曹、クエン酸、石けん、過炭酸ナトリウムなど、いずれもスーパーやドラッグストアなどで入手しやすいもの。特に重曹やクエン酸は食品用としてみ使われる素材なので安心感が増します。

また、自分の好きなボトルや空き容器を活用しやすく、家の場所別や汚れ別にたくさんの洗剤を買い揃える必要もありません。インテリアにおいても自分らしくいられるため、続けるほどに快適さを実感できます。

話題の書籍『ギフトエコノミー 買わない暮らしのつくり方』の中でも、重曹でつくる洗濯洗剤や、柑橘の果皮とホワイトビネガーでつくる万能クリーナーといったアメリカにおける暮らしのレシピがたくさん紹介されていますが、日本国内のナチュラルクリーニングも、重曹、クエン酸、石けんが大活躍します。

「はじめ方」のポイント

ナチュラルクリーニングのポイントは、汚れの種類と洗剤の相性を知ることにあります。

相性とは「アルカリ性」と「酸性」の組み合わせのこと。汚れの種類が酸性なら洗剤はアルカリ性、もしくはその逆、というのが基本ですが、はじめから専門的なことを覚えなくても大丈夫です。

最初は、日常の使用シーンを想像してみましょう。浴槽やトイレ、生ゴミなど”体から出る”または”自炊関連”は酸性の汚れが多く、対して、石鹸カスや水アカ、魚やタバコなどの匂いはアルカリ性、といったように大まかにイメージできるだけでも十分です。実践していくうちにだんだん対応できる範囲が広がっていくと思います。

まずは毎日使う場所として、トイレもしくは排水パイプの洗浄剤をつくってみましょう。

トイレの洗浄剤のつくり方

重曹とクエン酸は水を含むと化学反応し炭酸ガスを発生します。その発泡により汚れが浮きやすくなる性質を利用して、トイレに投げ込むタイプの洗浄剤として活用します。

材料(1個10〜15gサイズの洗浄剤が約5〜8個分つくれます)
・重曹     大さじ3〜4
・クエン酸    大さじ1〜2(目安は重曹の1/3〜半量)
・スプレー入りの無水エタノール(または水を入れたスプレー)
・固めるための型(シリコン型や製氷皿、使用済みの卵ケースなど)
・エッセンシャルオイル(香り付けのためなので無くても大丈夫です。ここではドラッグストアで買えるハッカ油を使用)

<無水エタノールと水の違いについて>
重曹とクエン酸は少しの水分でも化学反応します。そのとき発泡する性質を利用して押し固めるものなので、水の代わりに無水エタノールを使えば発泡を抑えながらつくることができます。水でつくる方が発泡しやすいので、様子を見ながら少量ずつスプレーすると良いです。

手順1. 混ぜる

よく乾いた清潔なボウルなどを使い、重曹とクエン酸をよく混ぜ合わせます。エッセンシャルオイルを使用する場合、数滴加えてさらによく混ぜます。

意外と飛び散るのでボウルの下には何か敷くことがお勧め。

手順2.  湿らせる

無水エタノール(または水)をスプレーして、都度よく混ぜます。片手でぎゅっと掴んだら塊になるくらい(でも簡単に崩れるくらい)を目安に湿らせます。

手順3. 固める

型に分け入れてから、指先などでしっかりと型に押し込み、そのまま1日ほど乾燥させます。

大まかに分け入れたところ。この後しっかりと押し込む。

もし膨らんで仕上がっていても、そこに水分が多かっただけで使用にはまったく問題ないので先に使う。保存中も湿気で発砲が進まないように乾燥剤と一緒に保存する。

使い方も簡単

トイレに投げ入れると発泡して溶けていくので、その水を使い、ブラシなどで内側を掃除します。または、寝る前や外出前などに洗浄剤を入れてからトイレットペーパーを浸して便器の内側をパック洗浄するのも手軽です。シンクや配管に使う用途であれば、小さめの型を使い同様のつくり方が応用できます。

好きなサイズ、香り、形など、家事もDIYできたら暮らしの隅々まで自分らしさを実現できますね。あなたが快適にアップデートさせたい家事は、どんなことでしょうか?