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「話したいけど、やめておこう」は、もうやめよう! 違いや恐れを乗り越え、SNSで建設的な議論を生み出す5つのヒント

コロナ禍により、対面でのコミュニケーションの機会が減った方は多いのではないでしょうか。

同じ空間にいれば読み取ることができる相手の些細な仕草や感情も、オンライン上でのコミュニケーションだとなかなか難しいもの。話し手の意図とは異なる解釈をして、不安になったり傷ついたり、相手を疑ってしまうことも。

そんな不安から、リアルだと臆せず話せる、政治や経済、あるいは社会課題の話をSNSでは控える人も多い様子。「こうあるべき」「これはダメ」という投稿を否定するわけではありませんが、「正しさ」を盾にしたコミュニケーションがきっかけで、意見や価値観の相違が明確になり、分断に行き着いてしまった話もよく耳にします。

価値観や意見を分断してしまうこともある話題を、オンライン上でもマインドフルに建設的に議論できるようにするにはどうすればいいのだろう。
余白があって、価値観の違いに寛容なコミュニケーションはどのようにデザインできるだろう。

そう考えていたさなか、greenz.jp編集部のメンバーが愛読する雑誌「YES! Magazine」に、気候変動についてSNSで話し合うときのヒントという記事を見つけました。今回はそれを元に、気候変動はもちろん、価値観や意見が多種多様になりがちな話題をSNSで取り上げるときに、どうすれば建設的な議論を引き起こすことができるか、ヒントをご紹介します!

1.周りの反応を気にしすぎない

気候変動や社会課題など、さまざまなコンテンツをシェアやリツイートすることだけで、多くの人の注目を浴びることはあまりありません。ただし、必ずあなたの投稿に関心を寄せたり、ためになった、勇気が出たと感じる人はきっと生まれるはず。

自分の内なる声を観察して、それが誰かのためになるにはどうしたら・・・と考えてから発信するのも一つの方法です。そして、想いの表現や、コンテンツのシェアの仕方は人それぞれ。
文章だけがあなたの思いや考えを共有する手段とは限りません。踊ったり、絵を描いたり、音楽を奏でたり、書道で表現してみるのもいいかもしれません。

反応がないことを恐れず、あなたができる等身大の表現をしてみてください。

2.シェアする意味をより深める

物事を慎重に捉え、分かりやすく書かれた良いコンテンツを見つけたら、意見や感想を添えてシェアしてみてください。ただそのまま流すのでなく、あなたがその情報に触れて感じたことや学んだことを書き加えて投稿すれば、シェアする意味と内容の独自性がより深まります。

どうしてそれを共有しようと思ったのか、その投稿を見た人に、何を受け取ってほしいのか。そして、最も強調したい部分を示すことを忘れずに。そのひと手間で、グンッとあなたの投稿への反応が変わります。

あなたのフィルターを通すことで、そのコンテンツに新たな色が加えられ、より人に伝わりやすくなるはず。そのためにも飾らずに、ありのままの言葉で感じていることを書いてみてください。

3.独りよがりの主張はNG

「○○はやめて!」「○○する人は悪」。境界線が明確なメッセージを含むコンテンツは、人びとの抵抗感を生み出すことがあります。それは「今までのやり方を変えよう」という内容であり、一度に多くの変化を求めるものだからです。

地球規模で起こっている大きな話題を扱うことよりも、あなたがすでに問題意識を抱いていたり、自分ごととして身近に捉えられているテーマに関するものを取り上げることから始めるのがおすすめです。

そして自分が思う「正しさ」が、必ずしも投稿を読んだ相手にも正しいとは限りません。正しいと言い切るのでなく、あなたの考えを受け取った相手にも余白をあげること。投稿を見た人が自分自身で考えるきっかけになる「問い」を投げかけることを意識してみてください。

4.楽しい日常とまじめな話題をバランスよく

深刻なニュースや、熱を帯びる討論のきっかけになる投稿ばかりが多くなってしまうと、あなたに近づきにくく感じる人もいるかもしれません。

社会課題について取り上げるときには触れる機会がない、暮らしでの気づき、家族やパートナーとのエピソード、見つけた美味しいお菓子など、普段はあまり積極的に発信しないけど、実は関心のある話題についても投稿して、バランスを取ってみてください。

そんなあなたの知られざる側面により、つながりの機会は増えるはず!

5.惜しげもなく声を広げる人になろう

気候変動や社会課題への関心を高めるためにあなたができることは、自分の心に強く響いたコンテンツを受け取ってもらえるように工夫することです。投稿に「いいね」やコメントがつくために、何ができるか。例えば、投稿する時に言葉選びや画像に気を配ってみるのもいいですね。

多くの人は、自分の行動に対しての反応が得られないと、行動を起こすことをやめてしまいます。だからこそ、あなたの言葉で、あなただからこそ浮かんだ考えを発信してみてください。もし、あなたの投稿に対して何の反応も得られなかったときは、その勇気と費やした時間を労ってあげてください!

(ヒントはここまで)

情報を分かち合うSNSが分断でなくつながりを生む場になるために

何かを分かち合うことは、誰かを思いやることでもあります。リツイートやシェアは単なる作業ではなく、あなたが友人やフォロワーのことを気にかけて、「これを知らせたい」と思い愛を込める発信活動なのです。

気候変動や社会課題の解決は簡単ではありません。それゆえ、あなたのSNSでの投稿ひとつが何の前進になるだろうと感じることもあるかもしれませんが、悲観しないでください。

新しい知識を取り入れ、それをゆっくりと味わい、大切にしている想いや、社会に対して抱いている問題意識を、自分に合ったかたちで表現する。
不満や怒りといった感情を奥底にしまわずに外に出す。

そのように自分の感情や思考を全身で味わい、誰かと意見を交わすことで、人と人がつながり、新たな活動が湧き起こったり、暮らしが豊かになっていく。それはあなたにとって、地球・社会にとって大きな前進だと思いませんか?

[via yesmagazine.org]

(Photo: Unsplash
(Text: 茂出木美樹)

– NEXT ACTION –

投稿しようか悩んでいた、あの話題。今回のヒントを参考に、今日思いきって発信してみてはどうでしょうか?