\11/12オンライン開催/ネイバーフッドデザインを仕事にする 〜まちを楽しみ、助け合う、「暮らしのコミュニティ」をつくる〜

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出会いに行く。助け合える人を増やす。「U25グリーンズ女子」3人のユルくて自由な鼎談連載がキックオフ!

今日は、成人の日。本日成人を迎えたみなさん、おめでとうございます。あいにく街で晴れやかにお祝いすることが難しい状況ですが、これからの将来をより素敵に過ごせるよう、ぜひわたしたちと一緒に楽しい企みをつづけていきましょう!

そんな成人の日に、greenz.jpがお届けするのは、ずばり20代の声です。若い世代の流行や文化についていきづらくなると、大人はついつい皮肉や批判を言ってしまいがち。でも、多感な20代を過ごす彼・彼女たちだからこそ持つ、独自の価値観・思想・行動力があります。そんな感性に多世代が共感でつながっていくことこそ、「いかしあうつながり」をベースにした社会づくりに必須なのではないでしょうか。

そこでgreenz.jpでは、第2編集部「greenz challengers community」のメンバーを中心に、U25(Under 25)チームを結成。25歳以下の「グリーンズ女子」たちが、自身の現在地、キャリア、カルチャーなどを自由に話したり、先輩に相談に出かけるゆる〜い連載をマイペースに始めます! 写真撮影も「写ルンです」を用いて、本人たちで敢行。20代のみなさんも、他の世代の方々も、大きな心でゆる〜い気分でお楽しみください。

かめちゃん

かめちゃん

学生時代に田舎好きが開花したものの、地元・新潟を離れ東京に住んでいる。10歳離れた姉に甘えてばかりの社会人3年目。


ざーさん

ざーさん

大学で観光まちづくりを学ぶ大学3年生。高校生の頃の朝練・朝勉の名残りなのか、今でもどんな時間に寝ても朝4時ごろには起きてしまう、おばあちゃん体質の持ち主。パンを「見る」のが大好きで、最近、「いかにも買う雰囲気を出しながらも、ただパンを眺めて店を出ていく」というスキルを身につけた。


しおちゃん

しおちゃん

1998年、長野県生まれの大学4年生。大学進学を機に神奈川県茅ヶ崎市に住み、海が大好きに。(実は潮の香りが苦手だった。)友人からは行動力があると言われますが、よく言われるからか行動力のある人になろうと意識していることに最近気づきました。

人に出会いに行く。

ざーさん 来週「リビルディングセンタージャパン」に行くんだよね。

しおちゃん あ、長野にあるやつ? わたしも気になってた!

ざーさん 古材とか小道具があるリサイクルショップなんだけど、いま自分の中でアップサイクルの波が来てて。2泊3日で、宿泊費・食費負担なしで、ただ手伝いに行くんだけど。

かめちゃん そんなプログラムがあるの?

ざーさん そうそう。

しおちゃん そういう情報はどこから見つけてる?

ざーさん 全部Facebook。いろんなイベント情報が流れてくるから。

しおちゃん 近いところだと、わたしはファッションのサステナビリティに関心があって。まず生地のことが何も分からなかったから、旭化成がつくっている生分解性する生地を学ぶ無料のコースに参加して。北陸とか国内の工場で学んで、最後はプレゼンテーションするという。

かめちゃん それは就活生向け?

しおちゃん 全然。一般大学の学生は数人程度で、服飾系の専門学生とか社会人の方が大半だったかな。学生無料で飛びついたんだけど、専門用語を全然知らなくて(笑) ついていくのが大変だった。

かめちゃん そういう選択って、大学で学んでいることとつながってる?

しおちゃん つながっているというよりは、もっと実践的なことを学んで、大学での学びを活かしたかった感じかな・・・

ざーさん わたしは専攻が観光とまちづくりだから、あんまりつながってないかなぁ。だから大学以外のところで興味を持った場所に行ったり、人に会いに行ったりしてた。

かめちゃん うんうん、大学だけだと物足りないよね。分かるなあ。

しおちゃん 結構いろいろな人に会いに行く?

ざーさん 積極的な部分も、そうじゃない部分もあって。しおちゃんとはグリーンズの「作文の教室(学校)」で同期で、あのときはノリと勢いでそのまま行ったんだけど。お金のことでためらっちゃうときもある。

しおちゃん ああ、分かる。

ざーさん でも、お金では引き換えられない出会いがあったけどね。

しおちゃん コロナが蔓延する前は、普通に就職活動をしていて。でも、感染が広がってから、みんなが就職活動が上手く行かないだとか、暗いニュースになって。何をしても失敗しやすい、成功しにくい状況かもって気づいて…。

かめちゃん へぇ~、そうだったの。

しおちゃん だったら失敗してもいいから好きなことをやろうって吹っ切れちゃって。それで「作文の教室」経由で、今は「greenz challengers community」にいる。あとは近所にあるクラウドファンディングでできた変わった本屋さんのお店番になったり、ギャラリーのインターンも始めたり。

ざーさん 自粛期間なのに、逆に動くようになったんだね(笑)

しおちゃん 自粛期間は正直辛くて、わたしは対面で人と話すことが好きだったから、画面を通して話すことがすごく苦手で、オンラインで話す立場になると自分がすごくマイノリティというか、苦手な乗り越えなきゃいけないものが増えた。

ざーさん うんうん。

しおちゃん greenz.jpの2019年の記事で、震災後の正常性バイアスの記事があって。会社とかひとつの拠りどころしか無いと、それがだめになったときにどうしたらいいか分からないと知って。

かめちゃん うん、その記事わたしも見た。

しおちゃん コロナのときも同じで、雇う・雇われるだけの関係性だと、お金とか経営がうまく行かなくなって「ぽいっ」とされちゃうなって思って。お金だけじゃなくて、「助けてください」って言える人をあちこちに増やしたい。

ざーさん すごく共感できる! めちゃくちゃ分かるなぁ。グリーンズとかバイト先とか、つながりがあるから、本当にやばいときはその人たちのところに転がりこもっかな・・・(笑)

一同 (笑)

かめちゃん いまは、保育園の補助と学童のアルバイトを掛け持ちしていて、姉とふたり暮らし。大学のときは、田舎体験インターンという、地域に行って与えられたミッションをに対して、自分たちのやりたい方法で取り組むことをしてた。

しおちゃん へぇ~! 面白そう!

かめちゃん わたしはそれを大学2年のときにやって自分の視野が広がったから、4年生まで地域活動をやっていて。授業は国際系の人文学部にいたんだけど、歴史や英語が学べると思って入ったものの、結局は地域系。ざーさんっぽい、まちづくりとかを学ぶようになった。

ざーさん ほほぉ〜

かめちゃん もともと東京に出たいと思っていたけど、飼っていた犬のおかげで田舎に興味を持つようになって。でもその犬がガンになってしまって、食べものから変えようということになって。

しおちゃん 人間も犬も食べるものって大事なんだね。

かめちゃん 農薬を使ってない野菜をすりおろしてあげたりしてた。わたしは、野菜の買い出し担当になって。大学に行く途中に減農薬野菜の直売所があったからそこで買っていたんだよね。だんだんと、「この野菜はどこでつくられているんだろう」と思ったの。「食の現場を見てみたい」「野菜のこだわりを知りたい」ってなって、農業を学べる田舎体験インターンに参加したんだ。それで、田舎が猛烈大好きになった。

就活ってずっと続く。

かめちゃん いまは、本当にやりたい仕事をしているわけではないけど、逃げ癖があるから、自分に「働け!」と言い聞かせてなんとかやっている(笑) 他のふたりは、仕事についてどういう風に考えているのか気になるな。

ざーさん わたしは、就活を始めようとしているところ。仕事ってやっぱ、人生の大きな部分を占めるものだから、それなりに・・・人生が決まるというか。

しおちゃん 親とか周りの圧が。一緒に住んでいないからある程度は遮断できるんだけど。

一同 (笑)

しおちゃん なんか、黒いスーツ着て、髪色やメイク、身なりを気にして、面接対策してっていうのが面白くなくて、就活なんてやってたまるかって思った時期があったんだけど…。でも、対抗策として自分が何ができるかというと、何もできないことにも気づいて。ならばこの仕組みのなかで、がんばるしかないんだなと。

ざーさん おおお。

しおちゃん どこかの企業に頼るのでなく、自分ができることをお金にするっていうか、生活をつくるまでやるっていうのも大変なんだなと思って。

かめちゃん そっか。現実、ちゃんと見ていてしっかりしてるなあ。

しおちゃん あと、就活の期間が長くなっているよね。基本、オンライン。一次面接の結果もなかなか出ないし、提出期限も長くなっていて、引き伸ばしになっている感じがする。

ざーさん そうなんだよね〜

しおちゃん この時間をただ待ってるだけじゃなく何かに使いたくて、憧れの編集を実践できると思ってグリーンズに入ってみたり、いろんなコミュニティに関わるようになったかな。

ざーさん いまわたしはバイトしてるけど、新しいところはよく探してる(笑) もっと良いところがあるんじゃないかってね。

かめちゃん わたしもそれは思っちゃうね。焦っちゃう。あまりにも目先のことを意識しすぎて、本当はもっといい場所があるのに気づけなかったらどうしようって。

しおちゃん ある会社に就職が決まってるけど、その会社に所属しつづけることも・・・ んー、あんまり想像できなくて。

ざーさん 縛られちゃうのが怖いな。1つのところにずっといたら、そこしか見れなくなっちゃうし。

かめちゃん パラレルワークとかもあるし。

しおちゃん 仕事はひとつでもいいんだけど、別に違うコミュニティがほしい。

ざーさん わたしはパラレルワーク、興味あるわ。これからの働き方ではたぶん、就活って就職してからもずっと続くんだと思ってる。

しおちゃん あー! いま、ざーさんに言われて気づいた!

かめちゃん わたしも。言語化できてなかった!

ざーさん 就活って学生のときだけっていう一般認識があるけど、でも働き始めてからも続けるものなんじゃないかな。

(取材: あいだきみこ
(構成: スズキコウタ
(編集・企画: greenz challengers community)