2020年7月1日からレジ袋が原則有料となりました。エコバッグを持参することが定着し、プラスチック問題や使い捨てに対する人びとの意識が増す機会につながるといいですよね。
一方で、これまでレジ袋を家庭ごみやキッチンの生ゴミ用に活用していた方は「ゴミ袋が少なくなって困った」という声もあるようです。「100均でポリ袋を買う」という人もいるようですが、100円とはいえチリも積もれば出費ですし、それに、プラスチックの消費を減らす目的から離れてしまうのも本末転倒。
そこで今日は、レジ袋を買わずとも「新聞紙でつくるゴミ袋」についてご紹介します。
ようは折り紙。
考えるポイントは3つ
定食屋さんなどに行った際、折込チラシでつくった卓上のゴミ入れを見たことがある方もいるかもしれません。みかんの皮とか枝豆のサヤなど、集めたら紙容器ごと捨てられる便利な代物。この新聞ゴミ袋も要領は同じです。
基本的には折り紙でつくる「コップ」や「箱」と同じですが、生ゴミなど日々の暮らしに使うものですからきれいに仕上げる折り紙とは違い、抑えるポイントは次の3つくらいでしょう。
ポイント1. 使いやすいこと
習慣を変えてストレスになってはいけないので、今までレジ袋にポイっと捨てていた感覚と変わらない使いやすさであること。
ポイント2. 邪魔にならないこと
これまでレジ袋を保管してた場所と変わらないスペースが活かせれば、ただ置き換えるだけですから楽なはず。
ポイント3. 簡単で、無理がない
小さなお子さんも含めて簡単につくれること。そして苦にならずに続けられるように、こだわり過ぎないことも大切ですね。
オススメの形はこれ
3つのポイントを考えたとき、使いやすい形をひとつ、ご紹介しましょう。
入れるものによって平らなまま使うこともできますし、大きく広げて底にマチをつけると座りが良くなり自立します。調理の時はシンクの横にサッと置くことができ、使いやすいです。
つくり方も簡単です
慣れると20〜30秒でつくれます。ゴミ箱として用途に役立ってくれることが優先なので、きっちり美しく折ることにこだわる必要もありませんし、シワがあったり多少切れてるような新聞でも十分です。広げて大きくつくればゴミ箱の内袋の代わりにするのもいいですよね。新聞紙ではなく荷物の緩衝材に使われているようなクラフト紙などを利用するともっと丈夫な袋がつくれます。
新聞紙のほうがいいメリットも
キッチンの生ゴミの匂いが気になる方は、もしかしたらプラスチックの袋の中で生ごみが傷んでる可能性があります。その原因は水分。生ゴミの水分を軽くキュッと絞ってから新聞ゴミ袋に捨ててみてください。ごみ全体が軽量化もしますし、多少の水分は新聞が吸ってくれるので基本的に臭くなりにくいです。
また、水分やプラスチック袋が減少したことで、焼却する際の温度変化にも影響が減り、焼却炉の負担を減らすともいわれています。
そのほか、ゴミを溜め込みにくい新聞ゴミ袋なら調理の度に生ゴミを集めるようになるのでシンクが清潔に保ちやすかったり、家族で新聞を折るのがちょっとした楽しみになるなど、小さな喜びも見つけられるかもしれません。
新しい習慣だからこそ、楽しみながら取り組んでいきたいですね。
(編集: スズキコウタ)