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茨城が、ローカルキャリアの実験場になる。「if design project~茨城未来デザインプロジェクト~」にこの指とまれ!#仲間募集

「ソーシャルデザインに関わりたいけど、なにから始めたらいいのかわからない」

そんな悩みはありませんか?

そんな方に向けて、グリーンズのメンバーがおすすめする活動の募集を、「この指とまれ!」の温度感でご紹介する企画を始めました!

今回ご紹介するのは、「if design project~茨城未来デザインプロジェクト~(以下、if design project)。茨城県を舞台に、フィールドワーク+講義+ワークショップで地域・地元企業の課題解決を企画する、実践型デザインプロジェクトです。

対象となるのは、いつか茨城にUIターンしたいと考えている方…だけではなく、茨城にゆかりがなかったり、今のところ移住するつもりがない方も大歓迎なのだとか。そんな、「ローカルキャリアの実験場」となるこのプロジェクト。いったいどんなものなのでしょうか。

なにをしているのか

「if design project」は、2018年からスタートした取り組み。

茨城県外で働くクリエイター・会社員・公務員・学生など、さまざまなバックグラウンドを持った受講生がチームを組み、約3カ月のあいだ茨城と東京を行き来しながら、フィールドワーク・講義・ワークショップに参加します。これらを通じて受講生は、茨城県内のパートナー企業やその地域の課題解決のプランを企画。プロジェクトの最後には、チームのプランをそれぞれのパートナー企業に提案します。

昨年の講義の様子。講義とワークショップは神田にあるシェア型複合施設「the C」で行われます。

現地でのフィールドワークの一場面。

ワークショップも、みなさん真剣な表情です。

「そういう地域のプロジェクトってよくあるけど、提案して終わりで、クオリティも低いんでしょ?」

と思う方もいるかもしれませんが、「if design project」を通してできあがるプランは、結構すごいんです。

例えば昨年、筑波山中腹にある「CAFE日升庵」をパートナー企業にしたチームは、筑波山の魅力を最大限に伝えるためのサイト公開を提案。最終プレゼンの時点で、既にウェブサイトやアプリをつくっていたというから、その熱量とスピード感に驚かされます。

昨年「山×地域」をテーマにしたチームが提案したサイト。

さらにこのチームは、魅力を伝えるコンテンツの充実(短期イベント等)や泊まれる場所のような常設の場づくりを行うことも提案。3カ月のプロジェクト終了後も自主的にプロジェクトを進め、なんと本当に、空いている石蔵を活用した2日限定のカフェを出店したのです。

2日限定のカフェの舞台となった石蔵。

メニューや紙コップ、名刺、アンケートまで、受講者たちがデザインしています。

こんなふうに、多様なバックグラウンドを持った受講生のスキルをかけあわせることで、高いクオリティのプランを企画し、さらに場合によってはプロジェクト終了後も継続して取り組んで実現することができるのが、「if design project」の特徴です。

2年目となる今期は、9月から12月の期間を予定。全4回の講義・ワークショップを通じて、次の3つのテーマでプランを練り上げていきます。

農×地域(結城市):農事組合法人 宮崎協業
農業大国いばらき 農を通じた都市と地方の関係をデザイン
酒×地域(水戸市):明利酒類 株式会社
関東屈指の酒処 「茨城の酒」のファンづくりを通じた伝え方を企画
海×地域:一般社団法人 大洗観光協会
海水浴のその次へ 通年楽しむ海の未来を企画

また、株式会社The CAMPus BASEの井本喜久さん、AnyProjects incの石川俊祐さん、NPO法人南房総リパブリックの馬場未織さんといった、地域やデザインの専門家が、受講生の企画をサポートするので、地域でのプロジェクトやデザインが未経験の方でもチャレンジすることができます。

目指している未来は?

この「if design project」、冒頭で書いたように、いつか茨城にUIターンしたいと考えている方だけではなく、茨城にゆかりがなかったり、今のところ移住するつもりがない方も歓迎だそう。

その理由を、「if design project」を共同で企画・運営する「株式会社リビタ」の増田亜斗夢さんと「茨城移住計画」の鈴木高祥さんが語ってくれました。

鈴木さん 茨城県って、全国都道府県魅力度ランキング6年連続最下位なんですよ。でも僕は、茨城ならではの価値がちゃんとあると思っています。それは、いつか地域に関わるキャリアを実現したいという方にとっての「実験のフィールド」になる、ということ。

だって、都心で暮らしている人が日帰りで行き来できて、山や海や産業などの地域資源が豊富で、ゼロベースでローカルプロジェクトの立ち上げができる場所って、他にはないじゃないですか。しかも「if design project」なら、いろんなバックグラウンドを持つ方とチームでプロジェクトに取り組める。そんな経験ができる機会は、なかなかないと思います。

増田さん そうそう。もちろん「if design project」に「茨城にUIターンしたい!」という方が参加してくれるのはすごく嬉しいですよ。でも、そういう方だけだと受講生の多様さがなくなってしまって、ちょっと違うなと思っていて。いずれ自分の地元だったり、別の地域だったりで活躍するための「実験のフィールド」として、茨城でローカルプロジェクトに取り組む、という方も大歓迎です。

その言葉通り、昨年の受講生は茨城にゆかりのなかった方もたくさん参加していたそう。全国各地で活躍するプレイヤーが、「if design project」をきっかけにどんどん育っていく…そんな流れも今後生まれるかもしれません。

こんな仲間、この指とまれ!

9月から12月に予定している第二期で募集しているのは、次のような方。受講生は20名程度を想定しているそうです。

・地方でプロジェクトを起こしてみたい方
・茨城県と関わりたいが、きっかけを探していた方
・プロジェクトデザインを体感したい方
・普段と異なる社会人とチームを組み共創し、自らの可能性を広げたい方
・地方で何かコトを起こし、自らの生き方や働き方を考えてみたい方
・自らの経験(デザイン、マーケティング、プロモーション、事業企画、コピーライティング、まちづくりなど)を活かしてみたい方
・幅広いテーマに興味・関心を持てる方
・とにかく茨城が好きで仕方がなく、茨城に貢献したい方、いつか茨城で住む、働いてみたい方

募集期間は8/25まで。参加費用は3万円です。エントリーは「if design project」のページから受け付けています。

なぜ私がこの活動をオススメするのか

キャリアチェンジには「実験」が必要です。移住にせよ転職にせよ、いきなり環境や働き方をガラッと変えるのは難しいもの。だからこそ、その環境や働き方が自分に馴染むのか「実験」をしてみると、キャリアチェンジに伴う不安や、自分と合わないキャリアを選んでしまうといったリスクを軽くすることができます。

地域に関わりながら働くことに興味がある方の中には、いきなり移住や転職にはなかなか一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。その点「if design project」は、地方でのキャリアを「実験」してみることができる、ちょうど良い機会となりそう。特に首都圏に住んでいる方にとっては、茨城は日帰りで行き来できますし、チームでプロジェクトに取り組むことができるという意味でも、とてもいい経験になるはずです。

8/1には、鈴木さんや増田さん、さらに、場所や組織に縛られない多様で新しい働き方・暮らし方を提案する「流動創生」のプロジェクトに取り組む荒木幸子さんの3人をお招きして、「if design project」のような「おためしローカルプロジェクト」についてぶっちゃけトークをするイベントも予定しています。「if design project」が気になっている方は、そちらもご参加してみてくださいね。

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[sponsored by if design project]