物質的な豊かさよりも自分にとってほんとうに必要なモノを優先して、心地よい暮らしを目指す”シンプルライフ”。ミニマリストや断捨離などの関連本も多く出版されていて、自分もそんな生活を送りたいと憧れている人もいるのでは?
ある研究によると、モノを買う行為は一時的な幸せしか与えてくれないそう。物欲を満たすため、ストレスを発散するためにモノを買ってしまうことありますよね。私自身、部屋を思い出してみるとモノに溢れていて、望むようなミニマルな暮らしには程遠い生活ぶり。
選りすぐりの大切なモノに囲まれた、毎日じんわりと幸せを感じられる生活を送りたくありませんか? 今回は、シンプルライフに憧れるだけで実行できていない方必見、「Less is moreな生活に近づける6つのヒント」を紹介します。
ヒントその1: 無駄なモノにお金をかけないこと
買い物をする時には「ほんとうに私にとって買うべきモノなのか」と自分に問いかけ、深呼吸をして1分間考えてみてください。必要以上にモノを買わなければ節約にもつながり、友だちや家族と遊んだり旅行に行く余裕が生まれたりと、いいこと尽くし。
どうしても何かを買う時には、長く愛せる一生モノを厳選することで大切に使い続けられるでしょう。また、ひとつで何役もこなすモノを買えば、収納スペースも減らせます。
ヒントその2: 余計なモノを減らすこと
モノが少なければ、モノを探したり、片付けたりする時間も減るはず。そしてなにより、時間をモノではなく自分のために充てられます。せっかくの休日は洗濯や掃除ばかりでなく、気になっていた本を読んだり、カフェで友だちと話したりしたいですよね。
何から減らせばいいか分からない方は、『The Minimalists』というメディアを運営しているアメリカ人が考えたミニマリズムゲームがオススメ。友だちと協力して、1日目は1つ、2日目は2つと必要ないモノを減らし、30日目まで続けられた方が勝ちだそう。ゲーム感覚ながらも、自分にとって何がほんとうに必要かわかるきっかけになるかもしれませんね。
ヒントその3: 部屋を整えること
部屋は心を映す鏡。モノが散らかった部屋で暮らしていると、心の中もなんだかもやもやしませんか? 本当に必要なもの以外は処分して、整理整頓されたシンプルな部屋をつくることでモノの居場所も自然と決まり、あなたの心も整えられるはずです。いきなり部屋全体を変えるのは難しい方は、身近なリビングの机の上などから取り組んでみては。
ヒントその4: 自分のストレスに耳を傾けること
モノは時にストレスの原因にもなります。ほしいモノを買うお金の余裕がない時や、買ったとしても無くしてしまった時、イライラしたり落ち込んだりしませんか?
こういったストレスを感じてしまうモノは、気に入っていても自分にはふさわしくないと処分することが、時には大事かもしれません。
ヒントその5: 潜在的な心のニーズとつながること
普段から何が自分にとって心地いいと感じるかと考えるミニマリストは、心のバランスをとるのが上手く、自分の人生において楽しいことに一生懸命になれるそう。
裏を返せば、自分の好きと苦手をきちんと理解しようとすることが、シンプルライフへの第一歩ともいえるでしょう。
ヒントその6: 周りに流されないこと
CMや雑誌を見て、トレンドの服がほしくなったり、友だちがSNSで自慢してたモノがほしい!と思ったことはありませんか?
シンプルライフを実践したいなら、判断基準は自分である、と心に留めておくこと。自分以外の誰もが羨むモノでも、あなたが必要ないなら買わなくていいんです。他人の評価を気にせず、等身大の自分と向き合いましょう。
いかがでしたか?
Less is moreな生活とは、でたらめにモノを少なくした生活ではありません。ほんとうに必要なものを見極め、無駄なものは取り除くことがポイント。たとえ他人にはいらないものでも、自分にとって必要なものなら大事にするべきなんです。
シンプルライフの目指すところは、自分はどうしたいのか、どう生きたいのかを考えることではないでしょうか。自分が自分であることに誇りをもち、情報や人に左右されない、そんな生き方は日々のちょっとした生活習慣から始められるかもしれません。
[via THE GOOD TRADE,HUFFPOST, Top Photo via stocksnap]
(Text: 大林碧)
(編集: スズキコウタ)