こんにちは、greenz.jp編集長の鈴木菜央です。今日、4月22日はアースデイ(地球の日)、地球に感謝する日です。
なんで感謝しなきゃいけないのかって?
そりゃ、今この瞬間あなたや僕が生きていられるのも、地球のお陰だからです。身の回りを見渡してみてください。
あなたが吸ったり吐いたりしてる空気は、植物や木がきれいにしてくれた空気です。
今飲んでいる水は太陽と地球が山の上まで運んでくれて、濾過してくれた水です。
さっき食べたごはんは生きていた動物や植物からのいただきものです。
今あなたが座っている椅子は生きていた木を切り倒してつくったものではないですか? あなたがいる建物は木、地面から掘り出した鉄、アルミニウムなどでできています。外を見ている窓は、海辺から取った砂から。
着ている服は綿の花から、セーターは羊の毛から、ダウンジャケットはガチョウの毛からのいただきものです。今覗き込んでいるスマートフォンは土から掘り出した鉱物(ケイ素、金属、リチウム)からできています。さっき乗ったクルマは、鉄、ゴム、ガラスから、燃料となるガソリンは、太古の時代に生きていた動物、植物の成れの果てです。
そうそう、書き忘れていましたが、あなたも地球そのものなんですよ。最新の学説によれば、体の中には10兆個の細胞があるうち、人間の細胞はその1/10にすぎないとか……。体の中で、さまざまな生き物が共に生きていて、人間としての健康が保たれているんですね。
自分の体をふくめて、暮らしのすべてが、自然からのいただきもの、活かし合う関係性の中で成立しているんですね。だとすれば、そんな僕らがつくりあげたさまざまな仕組み、たとえば教育、医療、行政、政治、経済の仕組みだって、自然からのギフトではじめて成立しうるわけです。
もし今日、自然からのギフトが突然なくなったとしたら……僕らは数日だって生きることはできませんし、私たちの経済、社会、政治システムはあっという間に崩壊するでしょう。もしくは、自然が人間に対して提供しているサービスがすべて有料になったら……それはいったい、いくらになるんでしょうか?
地球がくれるさまざまなギフトがなかったとしたら、僕らは健康な体を維持することも、良いコミュニティをつくることも、経済活動をすることも、ほしい未来をつくることも、できないんですね。NPO法人グリーンズだって、地球と自然がなかったら存在できません。
どうです、なかなかの奇跡を生きていると思いませんか?
もしそう思ってくれたら、一緒に地球に感謝しましょう。大事なひとと時間を過ごしましょう。
ちなみに、4月22日以外の日も、僕らは同じように地球に恩恵を受けています。時々思い出して、毎日がアースデイになれたら、最高ですね。
最後に、僕の友人でもあるNY在住のアーティストKENJI WILLIAMSさんがやっているプロジェクト「BELLA GAIA(美しい地球)」の動画をどうぞ。
この広大な宇宙の中で、生命を育むことができるの星は私たちが知る限り、地球だけ。
そしてまた、”私達が帰る家”といえるのも、地球だけ。
というシーンに、僕は思わず謙虚な気持ちになります。
それでは、よい一日を!