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毎日のお買い物が瀬戸内地域の里山・里海を守ることにつながる「瀬戸内 里山・里海 どんぐり大作戦」。未来につながるイベントレポート

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特集「MORE DONGURI!MORE GREEN!」は、“環境に良い商品”の目印となる「どんぐりマーク」と「どんぐりポイント」を通じて、未来にきれいな地球を残そうと活動する人たちを紹介する、「どんぐり事業事務局」との共同企画です。

2013年度からスタートした「どんぐり事業」。「どんぐりマーク」がついた商品は、「カーボン・オフセット」でCO2削減に貢献した環境に優しい商品であり、そんな商品を買うことで、環境に配慮した消費ができることはもちろん、地球温暖化防止を考えるきっかけになります。みなさんの身の回りに「どんぐりマーク」がついた商品が着々と増えています。

またこのかわいらしいゆるキャラ(R)「どんぐりん」が企業や生活者を巻きこんで、各地域の環境活動を盛り上げています。(どんぐりポイントの記事はこちら
 
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どんぐりポイント制度を活用し、どんぐりマークが付いたカーボン・オフセット商品の普及を目指した取り組み「瀬戸内里山・里海どんぐり大作戦」が2015年10月17日〜11月30日まで行なわれました。瀬戸内海の恩恵を受ける愛媛・香川・岡山で、この活動はどんなつながりをもたらしたのでしょう。
 
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「瀬戸内里山・里海どんぐり大作戦」にて、どんぐりポイントが付与されている商品が購入できたお店は、「フジ」「マルナカ」「山陽マルナカ」など中国・四国ではおなじみのスーパーばかり。消費者として毎日、気軽に使っているお店でこのような取り組みが行なわれることはとても画期的。地域に暮らす人達にとって、環境への取り組みが身近で意識できるようになります。

実際にお買い物をしてみる@フジグラン重信

というわけで、「瀬戸内里山・里海どんぐり大作戦」が行なわれたフジグラン重信へ行ってきました。フジグラン重信は品数豊富なスーパー。この日は休日だったので多くの家族連れが来店しています。
 
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「どんぐりポイント付き商品」の特設コーナーがありました。が、商品にラベルが付いていない!いつもの商品売り場ではどうなっているのでしょうか。
 
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愛媛といえばポンジュース

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ありました!どんぐりマークは商品の値札に記されていました。
 
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どんぐりポイントが付いた対象商品は、商品を扱っているスーパーごとに異なります(詳しくはこちら)。どんぐりポイントが消費者にどのくらい認知されているのか、株式会社フジ お客様サービス・品質管理推進室の渡部真由美さん(以下、渡部さん)に伺うと「従業員をはじめ、多くのお客様はご存じ無いようでした」とのこと。

取材当時は「瀬戸内里山・里海どんぐり大作戦」がまだ始まって間もない頃ですから認知度は低く、どんぐりポイントがつく商品を狙って買うような意識の高い層はマイノリティです。購入金額の1%程度が瀬戸内の里山・里海を守る試みに還元されることがもっと生活者に理解してもらえれば、購買につながるセールスポイントにもなりそうな気がします。

楽しいイベントから意識を広めよう

フジが「瀬戸内 里山・里海 どんぐり大作戦」に賛同したきっかけは、「地域社会の発展に貢献する」という理念でした。

今回のプロジェクトでは、お客様の普段のお買物を環境活動につなげるお手伝いをすることができる点と、地元の自然保護活動に役立てられるという点に共感しました。小売業ならではの立場を活かすことが出来た企画だと思います。

小売店の意識の高まりが、消費者の購買を環境に配慮した活動へとつなげるきっかけとなった今回の施策。さらに、フジグラン重信では、どんぐりポイントのゆるキャラ(R)「どんぐりん」がやってきて、イベントが行なわれていました。
 
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イベントでは、人気のご当地ゆるキャラ(R)、みきゃんや、ウィットも応援に駆けつけ、会場はお子さんを中心に大盛況。
 
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イベントのクイズ大会では「Q.どんぐりポイント商品を選ぶと、どんなことを応援できるでしょうか?」など、「瀬戸内里山・里海 どんぐり大作戦」の主旨を子供たちも自然に学べる出題になっています。
 
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写真撮影では、キュートなどんぐりんにキッズ殺到!撮影を待つ列が途絶えません。

地元のお客様が多い店舗だったのですが、普段のイベントとは異なって楽しみながら環境について知っていただける機会を提供することが出来たので、新鮮だったのではと思います。

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イベント会場にはどんぐりポイントの紹介ブースも。どんぐりポイントの対象商品を実際に手にとることができました。普段、何気なく買っているものが、環境に配慮した商品だったことを知る機会になりました。

環境問題に関心がなくても気軽に参加することができる今回のイベント。大人も子どもも楽しめて、なによりもほっこりアットホーム。「まず関心を持ってもらう」ことが念頭に置かれているイベントでした。でも、そのスタンスこそが環境問題というシビアな現実を受け止めて、その上で前向きに考えられるようになるのではないかと感じました。

地域に根ざしたひとりひとりの意識が力になる

環境問題は誰にとっても他人事ではありません。考える規模が広大であったり、難しいことから、自分ごとにして捉えるのが難しい分野です。「カーボン・オフセット」「地球温暖化」など、難しい単語が並ぶ環境問題に距離を感じるひとも少なくないのではないでしょうか。

しかし「いつも見ている瀬戸内海がキレイになる」「地域の山が守られる」など、身近な環境が良くなることを実感することは、環境問題を“自分ごと”にできるきっかけになります。身の回りの環境に落とし込むことで、自分にできることがより明確に浮かび上がってきます。

お客様に「どんぐりポイント」活動の成果を分かりやすく、見える形でお伝えすることで、企業や小売の環境活動や制度への関心とともに対象商品への評価と購買動機になれば嬉しい限りです。

また、「どんぐりポイント」が今以上にお客様にとって効果がわかりやすく実感できる取り組みにしてほしいと思います。「どんぐりん」にはアプリやスタンプ、絵本、アニメなどでも浸透して欲しいです。

こんな風に、小売りの現場でも期待を寄せています。

人間は、生活の様々な面でCO2を排出しているし、ゴミだって出さない日はありません。そうやって生活している中でいつもの消費活動に「どんぐりポイント」を少し意識して取り入れることで環境に良いことがもたらされたら、どんなに気持ちが良いでしょう。

スーパーで毎日飲むジュースを買っているうちに、瀬戸内海が綺麗な海に戻る。子どもの大好きなおにぎりで使う海苔を「どんぐりポイント」がつく海苔に変えたら、里山の保全が進むなど、身の回りが少しでも良い環境になったらいいなという地域に根ざした愛情から環境問題は考えられるものではないでしょうか。
 

[sponsored by どんぐり事業事務局]