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傘を”消費する”から”共有する”時代へ! バンクーバー発、まちも心も明るくする傘をシェアできるサービスって?

突然ですが、1億3000万本。みなさんは、この数字が何を表しているかご存知ですか?

実はこの数字、日本の傘の年間消費量を表していて、なんと世界一の消費量なのだとか。まちで目にする捨てられた傘が積もりに積もって、このような結果になってしまっているのです。(出典元

そこで今回は、そんな捨てられる傘を減らし、急な雨にも対応できるようにと始まった、カナダのバンクーバー・ブリティッシュ・コロンビア大学(以下、UBC)による無料の傘のシェアリングサービスを紹介します。
 
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11月から3月の半年間、日本の梅雨のような天候がずっと続く、カナダのバンクーバー。2日に1度は雨が降り、にわか雨も多いので、いつでも傘を借りれる便利なこのサービスの導入に学生たちはとても喜んでいます!
 
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このサービスを提供しているのは、UBCの卒業生Amir Entezariさん(以下、アミールさん)が代表を務める会社「UmbraCity」。彼らが今回のサービスを実現するために開発したのは、自動で傘の貸し出しをしてくれる機械です。

その使い方はとてもシンプル。そして傘を借りるのに必要なのは、学生証だけです。地域の人も利用できるように、クレジットカードでの利用も可能。それでは、どのようにこの機械を使うのか、実際に傘を借りてから返すまでの手順を見てみましょう!

まず、機械上部のタッチスクリーンから、自分が使用するカードについて、学生証かクレジットカードかを選択します。
 
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次に、スクリーンの横にあるスキャナーでカードを読み取ります。「ガシャッ」という音は傘の取り出し口が開いた合図です。右側から傘を取り出したらそれで終わり。機械の前に立ってから傘を借りるまで、20秒もかかりません!
 
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返すときは左側にある丸い穴に傘を入れるだけ。この時、機械の中で傘が詰まらないように、次使う人のことも考えて、クルクルとしっかり傘をたたみます。返す時はカードが必要ないので、次の日に予定があっても、友だちに返却してもらうこともできちゃいます!
 
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また、この機械は傘の中に入れられているICチップを読み取り、誰が何時間、傘を利用しているかを把握してくれます。傘の貸し出し期間は上限が48時間で、その後は1日につき2ドル、最大で20ドル(傘1本の値段)を支払わないといけません。

傘に込めるメッセージ

このように「UmbraCity」は機械の機能にとてもこだわっていますが、貸し出す傘にもこだわりがあります。普段買うビニール傘は分別に手間がかかり、埋め立て処分しかできないことが問題になっています。一方で、この傘は、すべての部品がリサイクルできる素材でつくられているのだとか。
 
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そして、そんな環境を考えてつくられている傘の見た目も特徴的で、思わず目を引くような色です。この色にはアミールさんのある思いが込められています。

この傘のポップで鮮やかな黄色を見た人たちに、明るい気持ちになってほしいんです。そして、学生たちはこの傘で、キャンパスも彼らの心も明るく彩ってくれるでしょう。

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傘を差しながら満面の笑みを浮かべるアミールさん

この傘のシェアリングサービスは2015年9月に始まったばかりですが、すでに多くのメディアに取り上げられ、貸し出し機を市街地にも設置する予定とのこと。

日本では傘の消費量の問題に対し、2009年頃から渋谷区内で自由にビニール傘の利用ができる「シブカサ」が話題となり、みうらじゅんさんなど10名の著名人が協力した「MOTTAINAI傘プロジェクト」が行われていました。

最近では、大阪市で「ダイドードリンコ株式会社」による傘のレンタルサービス「レンタルアンブレラ」が始まっています。

このように、ひとりひとりが身近にある問題に対し行動することが、私たちの未来を良くしてくれるように思います。みなさんも、身近にある問題に目を向けて考えてみてはどうでしょうか。

[via UmbraCity,patria,シブカサ,MOTTAINAI傘プロジェクト,レンタルアンブレラ]

(Text: 伊藤優汰)