突然ですが、みなさんは何を使って音楽を聴いていますか?
音質にこだわる方はCDやレコードなどのフィジカルな媒体や、ハイレゾ配信を使ったり。あるいは利便性重視の方は、「Spotify」や「Deezer」のストリーミングサービスを使っているかもしれません。
このように様々なアプリやサービスの登場により、私たちはいろいろな音楽にアクセスすることが簡単になりました。さらに最近は、自主制作作品をオンラインで流通させることも容易になったので、新人アーティストの作品もネット上にあふれています。
その一方で、あまりに多くの音楽が簡単に入手できるようになったことで、自分の好みの音楽と出会うのが難しくなったと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、新しい音楽との出会いを提供してくれるアプリ「Tradiio」を紹介します。
なぜ、このアプリを使うことで、新しい音楽と出会えるのでしょうか? そのひみつは、ゲーム感覚でアーティストを応援できることにあるんです!
リスナーはアプリ内の仮想通貨をアーティストに投資することによって、アーティストを育てることができます。しかし、リスナーは1度に10曲までしか投資できないように設計されているため、予算配分をどうするかきちんと考える必要がありそう。
投資してランキングを上げていく楽しさはもちろんのこと、投資家には報酬としてライブのチケットや、仲間から音楽通であるという評判を得ることができます。
このように今までは受動的に音楽を聴いていたのが、ゲームで遊ぶかのように能動的に音楽を聴けるので、新しい音楽との出会いが増えるわけです。
そしてもちろんアーティストにとっても、さまざまな利点があります。ランキング上位に到達したアーティストには、フェスへの出演権やレーベルとの交渉の機会が与えられ、さらにスタジオでの制作環境やプロモーションビデオ制作のパッケージまであるんだとか。
では、ここで気になるアプリの使い方をご紹介しましょう。
まずは好きな音楽ジャンルを登録していきます。
そして登録したジャンルにしたがってアプリのフィードに楽曲が表示されます。
アプリ内の仮想通貨をつかって、気に入ったアーティストや楽曲にコインを投資して応援することができます。ゲーム感覚で楽しめそうですよね。
たまったコインでTradiioのグッズや、アプリ内の追加機能を購入することも。
アプリを開発した「Tradiio UK」のPaul Benney氏は、こう話します。
Tradiioは、リスナーが心の底から音楽とふれあうことができるのが最大の魅力。他の受け身で音楽を聴くようなプラットフォームにはない部分です。
Tradiioのユーザーは音楽を聴くことで、アーティストの成長を応援することができる。アーティストとリスナーに強いつながりをつくれるプラットフォームなんです。
僕個人もこのアプリを実際に使ってみたところ、アーティスト名も読めないような異国の音楽と出会えたり、「INVEST(投資)」ボタンを押すと、なんだかアーティストを今まで以上に応援しているような気持ちになれました。
また、僕がDJをするときに「マイナーだけど、こんなにいい音楽を知ってるぞ」と、ちょっと悦に浸っているような、そんな感覚も味わえました。
新しい音楽との出会いや、気に入ったミュージシャンや楽曲を応援することができるアプリ「Tradiio」。
まだ英語でしか対応していないものの、日本からもダウンロードして利用することができます。
「最近良い音楽に出会えていないなあ」と感じている方、ぜひ実際にダウンロードして、使ってみてはいかがでしょう? 素敵な音楽との出会いがきっとそこにはあります。
[via Tradiio, springwise, TNW]
(Text: 岡田弘太郎)