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電気は貴重だから、もったいない。電気のありがたみを知る! 「green drinks 谷町」[イベントレポート]

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15人でわいわいと考えながら協力して1台のパネルを組み立てました

わたしたち電力」は、これまで“他人ごと”だった「再生可能エネルギー」を、みんなの“じぶんごと”にするプロジェクトです。エネルギーを減らしたりつくったりすることで生まれる幸せが広がって、「再生可能エネルギー」がみんなの“文化”になることを目指しています。

「“グリーン”なことについて飲みながら気軽に語り合おう!」そんなテーマで世界各地で開催されている「green drinks」。
大阪は谷町で開催している「green drinks 谷町」は、これまで働き方や盆踊り・・・など皆で考えて、参加して、「楽しい!」をテーマに開催して来ました。

今回記念すべき10回目の開催を迎えたgreen drinks 谷町のテーマは「大阪で、電力を、自分でつくる!!!」

自立分散型の自然エネルギーの利用に取り組む「藤野電力」から小田嶋電哲さんをお招きし、ミニ太陽光発電システム作成ワークショップを開催しました。

元々、お金について、森の生態系について、農業についてなど、地域のこと自分たちの身の周りのことを地域の仲間と考え、活動されていた小田嶋さん。2011年の震災、福島の原発事故をきっかけに「自分たちの使う電力がどこから来ているのか?」「電力を自分たちでつくることはできないか?」と自然発生的に仲間と議論が起こったそうです。

藤野電力では、地域のお祭りで使う電力を自分たちでつくるために太陽光発電システムを作成し始め、「わたしも太陽光発電システムを自分でつくりたい!」という声に応え、現在では全国でミニ太陽光発電システム作成ワークショップを行われています。

今回の参加者は15名、その内購入者は1名。

購入を検討中の方、個人的に材料を購入済みだが組み立てが進んでいないという方、少し興味があって・・・という方、電気系のことが得意な方、普段は全く苦手な方まで興味・関心の度合いが様々な方があつまりました。

みんなで助け合いながら、約3時間をかけて完成!!完成したミニ太陽光発電システムで、太陽の塔の形をしたテルミンから音を出してみました。太陽の力を使って、太陽の塔から流れる音楽をみんなで聞くなんて、なんて素敵!!!
 
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文系で電気系のことは苦手・・・という中村さんは、以前から藤野電力さんの考え方と行動にとても共感し、機会があればワークショップに参加したいと思われており、今回迷わず購入を決意されたそうです。
 
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こちらが購入者の中村さん。

「オレンチ発電所」として、今回作成した発電システムをルーターとパソコンの電源、スマートフォンの充電に使用している中村さんは、実際に使用してみた感想を話してくれました。

毎日、日照時間がとても気になって、太陽の光に恋い焦がれる植物の気持ちに少しだけ近づけたような気になります。

帰宅して充電ランプが煌々と灯っているのを見ると、今日一日太陽の恵みを頂いたことに感謝の念が自ずと生まれてくると同時に、一日かけて溜めることができた貴重な資源を、無駄に使ってはいけないなと思います。

蛇口をひねるだけで出てくる水と、井戸や川に汲みに行って手に入る水。ちょうどそれに似た、スイッチを入れるだけで手に入る電気と、一日かけて溜める電気。ありがたみの実感が全然違います。

太陽光がある時にのみ光合成する植物のように、エネルギーの需要・供給の効率的なバランスについて、日々考えさせられます。

私は”もったいないから”こまめに電気を消しますし、電気の使い過ぎにも注意していますが、実は電気や電力についてそんなにたくさんのことを考えてきませんでした。

そして私の”もったいない”は多くが「電気代が高くなる」ことに起因する気持ちです。

しかし今回のワークショップと小田嶋さん、中村さんのお話をきっかけに、”もったいない”の理由に「電気そのものが貴重なものだから」という視点もプラスされました。これは心のどこかではわかっていても、なかなか現れでない視点だと思います。

生活の中で太陽光発電を使用していなくても、そういう視点を持つことで電気の使い方が変わってくる、一つの気持ちに様々な視点が反映されることで自分の行動が少しずつ変わっていくのだ・・・そんなことを考えた10回目のgreen drinks谷町でした。

(Text: グリーンドリンクス谷町 中西祐紀子)