こちらのおしゃれな家具。一見、何の変哲もない、普通の机や椅子に見えますよね。しかし、ただの家具ではありません。実は、トレーニング器具に変身するのです!
この「No Sweat!」と名付けられた家具は、Darryl Agawin(以下、ダリルさん)というプロダクトデザイナーの作品で、現在、製品化を目指しています。
早速、どのような運動ができるのか見ていきましょう。
イスの座面を取り外せばバランスボードに!腕立て伏せができます。
背もたれを外すと、ジャンプ運動に!
机の隣には縄跳びなどの運動グッズを掛けるスペースも。
その他にも、工夫次第でいろいろな運動に使うことができます。
ダリルさんは、バンクーバーを拠点に活動するデザイナーである一方、地元の病院にも勤務しています。彼が好きなバウハウスのデザインと、医学の知識を合体させて生み出したのが、「No Sweat!」でした。
僕は2年前に真剣に運動を始めて、ヨガやピラティスなど、色々なレッスンを受けてきました。そのとき、運動器具をたくさんそろえなくても、完全なワークアウト環境は成立すると気づきました。
とダリルさん。実際に完成した「No Sweat!」は、多くの道具が含まれるセットではなく、イスの一部分を取り外したり、向きを変えるだけで、様々なワークアウトができるようにしました。
「公益財団法人・生命保険センター」の調べによると、日本人の73%が、日頃の運動不足を感じているそうです。さらに、運動不足を実感していても、ジムなどへ通って運動していない人は90%にのぼります。(株式会社「アイシェア」調べ)
その主な理由として、忙しくて時間がない、ジムへ通うには費用がかかる、運動するスペースがないことなどが挙げられています。でも、仕事と運動の垣根を取り払う「No Sweat!」なら、書斎ぐらいの場所で済みますし、仕事の合間に一汗かくことができるので、マイペースに続けられるかも!?
「No Sweat!」はまだプロトタイプの段階ですが、みなさんのおうちのなかで、あるいは街なかで、エクササイズできる場所はあるかもしれません。「これは使えそう!」というアイデアがあれば、ぜひ教えてください!
(Text: 鈴木康太)
[via inhabitat, co.design, treehugger]