「スラムに住む人と知り合って、現地の人の普通の1日を見せてもらったら、人々の活気に驚いた」
「賑やかなマーケットに現地の人と一緒に行って、その人の生活の詳細を聞きながら見て回ったら、ただの壷に見えたものが非常に意味のあるものだとわかった」
このように、旅先で現地の人と出会うと、旅は一気に鮮やかなものになりますよね。でも、実際に現地で良い人に出会えるかは運次第。誰とも出会えず、勝手が分からなくてドキドキして、スラムや人でにぎわうマーケットを十分に探検しきれなかった…。そんな思いをしたことのある人は案外多いのではないでしょうか。そんな方におススメの「Voyagin」(ボイジン)というサービスを紹介します。
Voyaginは、「旅行者に体験を提供したい」と思う現地の人と旅行者をつなげるマッチングサイトです。現地のオプショナルツアーのみを取り扱っているサイトにパッと見は似ていますが、おもしろいのは、Voyaginに集められたツアーの内容。一般的な旅行会社のオプショナルツアーにはないような、「現地の人々の普通の生活」が垣間見れるサービスがたくさんあるのです。
現地の普段の暮らしに触れる
Voyaginなら、例えばこんなことができます。
1. 本物のインドは洗濯屋でわかる!ムンバイで洗濯屋見学ツアー
ドービーと呼ばれる洗濯やアイロンがけを生業とする人々や、ダッバーワーラーと呼ばれる自宅からオフィスに昼食を届ける人々に密着し、忙しい一日を観察することができます。彼らは非常に忙しいので、インタビューに答えたり、記念撮影をすることすら難しいかもしれませんが、ムンバイに生きる人たちのリアルな日常を見ることができます。
2. インドのスラムで、現地の人とふれあうツアー
このツアーは、スラムを「ツアー参加者として見に行く」というものではなく、「スラムに住む人を訪問する」というもの。現地の人の家にお茶に招かれ、彼らの個人的な話を聞くことができるのです。ツアーを通して、旅行者は生の現地の人の生活を見ることができるし、またスラムに住む人々は外の世界の人がどんな生活をし、何を考えているのかを知ることができます。
3. 本場タイで、タイ料理を習うツアー
グリーンカレーなど、タイ料理は好きな人にはたまらない味ですが、そういった料理体験のツアーもあります。タイ人の先生から教われば、食事にまつわるさまざまな文化も一緒に聞けて、タイをいっそう深く知ることができます。
現時点ではインド、タイ、インドネシア、ベトナムの5カ国のユニークな体験型のツアーが多数用意されており、今後はさらに多くのアジアの国での体験を掲載していく予定だそうです。
「FindJPN」での日本のサービスから「Voyagin」でのアジア圏のサービスへ
greenz.jpでは、以前に「FindJPN」という日本への観光客と日本人をつないで両者の国際交流を促すというサービスを紹介しましたが、実はこのVoyaginというサービスは、FindJPNがさらにアジアに広がったもの。
なぜ日本への観光客の体験サービスであるFindJPNを、アジア旅行のためのサービスであるVoyaginに変えたのか、代表の高橋理志さんに聞きました。
「旅での素敵な出会いを確実にできるようにしたい」とFindJPNのインタビューでお話ししたのですが、事業立ち上げ当初から国内に来る外国人の方だけでなく、日本から国外に旅行する方にも、同じように素敵な出会いを確実にできるようにしたいと思っていたので、どうせやるなら早い方がいいと思い、FindJPNから世界中で使えるサービスを目指してVoyaginに変更をしました。
僕自身、海外を旅して、現地で友達を作ったり、バックパッカー的な旅をしたりしてきました。現地の人と触れ合う旅は、よくある観光パッケージツアーの世界とは一味もふた味も違い、真の国際理解につながるものだと思いました。ただ、旅している時に一人で食事をする機会も多々あり、1日でも半日でも現地の人が付合ってくれたらなーと思う機会も多々ありました。
楽しい旅をするためには現地の人をナンパできる勇気や、騙そうとしている悪い人と良い人を見極められる経験値、いい人に出会える運が必要です。悪い人に当たったり、誰にも出会えなかったりするようなリスクを減らして、「素敵な出会いを確実にできる」サービスがあれば、より多くの人がリアルで楽しい旅をできると思いサービスを作っています。
その土地の「現実」を経験して、現地の人と交流する旅が出来れば、「こんな発想もあるのかー!」「だから○○人はこういう行動をとるのかー!」などと、様々な発見がある旅になると思うんです。それが国際理解につながると思います。偶然の出会いを必然にして、旅行をもっとクリエイティブにしたいんです。その足がかりとして、まずは身近で取り組みやすい日本で始めてみたのがFindJPNでした。
FindJPNは、利用していただいた旅行者にも、体験提供者(ホスト)の方にも非常に喜んでいただけましたし、有名なホテルからもどんどんお客様を紹介してもらえるようなサービスになりました。FindJPNを1年間運営して、多少自信もついてきたので今回のアジア展開に踏み切ったというわけです。
日本に住む人にとってのVoyaginは、「アジア旅行をする際の素晴らしい体験ツアーを見つけられる場所」でもあるし、「日本に来る外国人を昼食に招待したり、書道を教えたりという体験を提供できる場所」でもあるのですね。
安心と提供価値を保ちつつ、お膳立てしすぎないサービス
高橋さんによると、「Voyagin(ボイジン)」という名前には以下の3つの意味を込めているそう。
・Voyage(旅)とingで旅に行きたくなるサービス。
・Voyage(旅)でinに(深いところに)入って行けるサービス
・Voyage(旅)で現地gin(人)と交流できるサービス
現地の人と交流し、さまざまな体験を行なって、楽しい旅行ができれば、さらにいろいろな場所を旅したくなるし、旅先のことを深く知っていけますよね!
Voyaginでは、現在ほとんどのツアーを日本語で検索できるようにしています。また、ほぼ全てのツアーをVoyaginスタッフが体験し、きちんと価値があることを確認しているそうです。でも、ツアーを選んだあと、現地で案内してくれる人とメールのやり取りが始まったら、そこからは英語でのコミュニケーション。その時点で旅が始まっていると言えるのかも。
「お金を払ったら後は座って待つだけ。現地でも受け身。見て消費するだけ」といった、お膳立てされたツアーとは異なり、ツアーに参加するところからダイナミックな異文化交流が始まると言っても過言ではありません。
LCC(ローコストキャリア)のおかげで、安価に行けるようになったアジア旅行。Voyaginを使って、異文化理解を深める旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
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