読者のみなさんにお願いです。greenz.jpを寄付でサポートいただけませんか?

greenz people ロゴ

ヨガインストラクター高橋由紀さんに聞く、”そもそも病気にならないからだ”をつくるための3つのステップ [からだをととのえる]

シリーズ「からだをととのえる」は、自分の心と体に向き合い、よりよい自分で今日を過ごすために、日々の暮らしの中で整えていくことを考える企画です。

kokyuu01

いきなりですが、今から一緒に深呼吸してみませんか。

まずは全部吐ききって… それから、思いっきり吸って、吐いて、吸って。
携帯やパソコンに向かって丸めていた背中から、すうっと力が抜けた方もいるのではないでしょうか?

どうして深呼吸?

私たち人間は、一日に二万回以上も呼吸をしています。しかもほとんどが無意識。その当たり前の呼吸が、実は病気にならない丈夫なからだをつくる上で欠かせない要素であることをご存知でしたか?

人は本来、病気ではないが体に不調のある、いわゆる“未病”の段階なら自分の力で手当ができると言われています。しかし呼吸のような「生活習慣をおろそかにすると、自分で癒す力が弱まってしまう」というのは、ヨガインストラクターの高橋由紀さん。

高橋さんは日本古来の育児法に基づくベビーヨガの第一人者。お母さんのこころとからだの安定が子どもにとって大切であることを、ヨガを通じて伝えています。子育て中の方はもちろん、いずれは親になる若い世代が早くから意識を持つことも大切です。そこで高橋さんに、忙しいときこそ役立ちそうな、こころとからだを整える方法について伺いました。

高橋由紀さん

高橋由紀さん

STEP1. 自分の呼吸を見つめなおす

そもそもからだの不調の多くは後天的なものと言われています。つまり普段の生活習慣をおろそかにする暮らし方をすることで、ジワジワと病がはじまるのです。ではただ「ヨガをしておけばOKということではない」と高橋さんは言い切ります。

生活習慣とは、食べること、思うこと、動き、呼吸の4つ。たとえば外食ばかり続けたり、落ち込んで姿勢を悪くしたり、そういうことが積み重なることがからだの不調につながるのです。

だからこの4つを整える姿勢がない限り、病を克服することも未病の段階で防ぐことが難しいんですね。ヨガのいいところは、普段のからだの使い方や生活習慣が自分のからだとつながっていることをありありと実感できることなんです。

実は呼吸は肺そのものが動いているわけではなく、まわりの筋肉が肺を膨らませたり縮めたりして空気を招き入れたり外に押し出したりしています。これらは、年齢とともに衰えるのではなく、筋肉をどれだけ使っているかで変わってくるそう。

特に現代人はパソコンに長時間向かったり同じ姿勢でいることが多く、呼吸が浅い人も少なくないのだとか。まずは自分の呼吸を見つめなおすことが、からだを整える第一歩なんですね。

STEP2. 呼吸をすることだけに意識を向ける時間を持つ

次に大事になってくるのが、呼吸をすることだけに意識を向ける時間を持つこと。一日にほんの数分でも、吸いきる、吐ききるということを深く意識してできるようになると、普段からしている呼吸がゆったりと深くなるのだそう。

呼吸は精神的にも肉体的にも密接に関わっているので、自分の呼吸を観察する習慣が持てるようになると、落ち着いて物事に向き合えます。たとえば気持ちが急いているときは呼吸が浅くなっているから、ゆっくりと深い呼吸にして気持ちを落ち着かせようとか。

熱が上がると呼吸が速くなりますが、それは呼吸をたくさんすることによって全身にたくさん血液を送り出しているからです。どれも人間の本能的な働きで、それだけでもいかに呼吸が大切かがわかりますね。

ヨガを続けてきて本当に思うことなのですが、体が教えてくれることって多いんです。自分の感覚を磨き、感覚に素直になることが、健やかなからだをつくる上で大切じゃないかと思っています。

何かと忙しい現代社会ではついつい無理をしがちですが、こころやからだに負担をかけないような限界ラインは、からだが発する”声”が教えてくれるんですね。

STEP3. 未病の段階で気づく力を高める

病気になったら病院にかかるのは当たり前ですが、「もっと前の段階で気づくことで、そもそも病気にならない暮らしができる」と高橋さんは言います。たとえば、背中が張ってるなとか、眠りが浅いなとか変化に気づいたら、ヨガやストレッチなど日常の中未然にで防ぐ知恵はたくさんあるのです。

病に気づく力が低下すると、悪くなったあとでは自分の力ではどうしようもできなくなってしまいます。その気づく力を高める方法のひとつがヨガなんです。体調や心の状態を内観する練習をし、自分を見つける力をつけることで、食事はもっとこうした方がいいんじゃないか、体が冷えているから暖めよう、といった工夫ができます。

kokyuu03

「自分が健やかで心地良いかということはとても大事。そこから愛する力も生まれきますから」と高橋さん。

不調な状態をつくるのも自分ならば、心地よい状態をつくるのも自分。なかなか自分の体の状態を見つめられていないと言う方は、まずは一日一回の深呼吸からはじめて、手応えを感じてきたらヨガを取り入れてみてはいかがでしょうか。

私自身、自分のことなのにからだのことをほとんご知らないことに驚きながらも、「体がこんなにも自分のために尽くしてくれているんだ!」と少しずつからだを知ることに喜びを感じています。

自分のやりたいことを実現するためにも、仕事をしたり、家庭を円満にするためにも、こころとからだを整えておくことはとっても大切。

この記事を読んだらパソコンや携帯を閉じて、もう一度深呼吸してみませんか?