自転車で移動販売するケーキ屋さん、カスタム自転車で街中を移動するバーに続き、今回ご紹介するのは自転車カフェ。
実はこのカフェ、移動販売をしているだけではありません。ある自転車ならではの特徴を見事に活かしています。それは、ペダルを漕ぐことでエネルギーを生み出せること!そのエネルギーをおいしいエスプレッソを入れるのに活かしたのが、移動カフェ「Velopresso」です。
デザインしたのはLondon Royal Collage of Artの学生、Amos FIeld ReidさんとLasse Oivaさん。
この自転車と一体となったエスプレッソマシンでは、ペダルを漕ぐ動力を利用して、エスプレッソを入れるのに欠かせない高い気圧を作り出しています。そのため電力を調達する必要がなく、オフグリットでおいしいエスプレッソが飲めると言うわけです。それだけでなく、設置面積もコンパクトで、音も静か、人力で動かすことができるので二酸化炭素の排出量も少なくできることなど、いくつものメリットがあります。
現段階では、お湯を沸かすのにガスを使用しているため、完全にカーボンフリーというわけではありません。今彼らは、“コーヒーがら”を燃料にする方法に取り組んでいると言います。
この小さなカフェは、エスプレッソ一杯飲むのにも、電気が欠かせないことを教えてくれます。これからのエネルギーを考えるうえで、忘れてはならないのが節電。日々の暮らしを機械に任せっきりにするのではなく、たまには手洗いで洗濯をしたり、土鍋でお米を炊いたり…それらにかける時間を取り戻す方法を考えていきたいですね。
(Text: 杉本真奈美)
[via treehugger]
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洗濯だって電力いらず?