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あなたが市長だったら、自分たちが暮らす未来の鎌倉をどうする?若者による自治体デザインコンテスト「未来鎌倉市」

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政策は1、2年で形になるものではありません。10年、20年と時間をかけて成果をあげていくもの。そのため政策を決めるには、現状をしっかりと把握し、未来を見据えることがとても大切になります。

未来を担う若者が今より政策への関心を持つこと。その提案を実施していくことは、これからの社会をデザインしていく上でもとても重要なことなのではないでしょうか。

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この秋、神奈川県鎌倉市で、「未来鎌倉市」という自治体デザインコンテストが開催されます。「未来自治体」と呼ばれる、若者を対象とした自治体の政策デザインコンテストの一環として開催されるこのコンテスト。鎌倉市のほかにも、仙台市、奈良市などで開催されています。

未来自治体

未来自治体は、「もし自分が知事・市長だったら」というテーマのもと、時代を担う若者が将来の自治体ビジョンを掲げ、それを政策・予算にまで落とし込むことで、「若者らしい斬新かつ、現実性を備えた夢」をコンテスト形式で競い合う提案型プログラムです。

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鎌倉市選挙管理委員会が主催し、面白法人カヤックが協力して開催されています。パネラーに、パタゴニア日本支社長の辻井隆行さん、面白法人カヤック代表取締役の柳澤大輔さんが参加されるなど、著名な方々も参加されるプログラムとなっています。

このコンテストにおいて競われるのは、「自治体の30年後のビジョン」と、「10年後の重点政策・予算案」です。これらの評価ポイントは、「若者らしい斬新且つ、現実性を備えた夢」であるかどうか。斬新なアイデア、政策を提案し、それを実現させるための予算をどう生み出すかといった具体的な計画を立て、プレゼンテーションを実施します。

コンテスト全体のスケジュールは以下の通り。

【キックオフ】
日時:11月3日(土)13:00~17:00 
内容:今の鎌倉市がどんな街か。そして30年後の鎌倉市を想像してみます。

【中間イベント】
日時:11月24日(土)13:00~18:00 
内容:これまで考えてきた市のビジョンと重点政策をメンターからビシバシブラッシュアップ!   

【予選コンテスト】
日時:12月8日(土)13:00~18:00
内容:決勝プレゼンに出場するチームを出場者同士の投票で決めます。

参加者は4人以上8人以下のチームを組んでエントリーするか、もしくは個人でエントリーします。エントリー後、アイデアと予算計画を建ててプレゼンテーションを行います。制限時間は、プレゼンテーション15分・質疑応答5分で、各チーム合計20分間の持ち時間が与えられます。決勝コンテストは一般公開で行われ、若者のみによる投票にて優勝チームが決定。

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優勝チームには、実施自治体の知事、または市長との直接対談の場が用意され、その自治体の未来についてディスカッションすることができるそうです。このディスカッションの機会は、若者にとっても良い機会となりそうですが、知事、または市長の方にとても良い機会となりそうですね。

未来鎌倉市を主催するのは、学生向け議員インターンシップなどを実施するNPO法人ドット・ジェイピー。ドット・ジェイピーは政治と若者を結び、社会をプロデュースしていく若者を増やすことを目的として活動しています。運営をサポートする学生チームからは、以下のようなコメントをいただきました。

ぼくたちは政治をポップにしていきたいと思っています。今回の未来鎌倉市を通して一人でも多くの若者が街に入り込み、自ら発信し、「社会を変えていける」、「未来を作っていける」という気持ちになってもらえればと思っています。

未来鎌倉市は、面白法人カヤックと組んで街のブランディングや広告という視点からも「政治」の文脈を変えていくために活動していくそうです。今後の政治のあり方、街のあり方を考える上でとても良い機会となりそうです。興味を持たれた方はぜひエントリーしてみてください!