野菜・果物の皮や食べ残し、コーヒーや茶葉の抽出かすなど、毎日、家庭やオフィスからは大量に排出されている生ゴミ。ハンドメイドのプロダクトを専門に扱うオンラインマーケットプレイス「Etsy」では、オフィスから排出される生ゴミを地域のコミュニティ農場に持ち込み、コンポストとして再利用する取り組みを行っています。
米ニューヨークのブルックリンにオフィスを構える「Etsy」は、地元ブルックリンのコミュニティ農園「Red Hook Community Farm」と提携。Etsyのスタッフは、毎週金曜日、平均150ポンド(約68キロ)にもなるオフィスの有機廃棄物を自転車でこの農園まで運び、コンポスト化しています。6ヶ月も経てば、臭いもなくなり、作物を元気に育む堆肥になるとか。
「Red Hook Community Farm」では、ニューヨーク市内で排出される年間160トンの有機廃棄物をコンポストに利用し、これによって生成される堆肥を使い、14,000ポンドの野菜を生産しています。
ニューヨークは、日本に比べ、都市型コンポストが盛んです。たとえば、ブルックリンの複合スペース「3rd Ward」では、マンションなどの都市型住宅でできるコンポスト法を伝授するコースが定期的に開講。2012年夏には、三輪車を改造したコンポスト用モビリティを展開するプロジェクト「EXCESS」が始動します。
Etsyは、このようなニューヨークならではの”地の利”を活かし、地域コミュニティとつながりながら、より環境に優しく、ソーシャルな企業活動に取り組んでいる事例のひとつ。企業全体のみならず、Etsyに勤務するスタッフそれぞれの意識やライフスタイルにも、ポジティブな影響を与えることが期待されますね。
[via Treehugger]
Etsyのコンポスト活動について調べてみよう。