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ミニゴルフ場で全英オープン開催!?超本格的な「ImprovEverywhere」のサプライズ最新作をご紹介!

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グリーンズ本『ソーシャルデザイン』にも掲載された「Say Something Nice」。街行く人々に、なにか心あたたまるようなコトを言ってもらおうという実に“nice”な企画は、ニューヨークを拠点に活動する「Improv Everywhere」によって企てられました。そんな彼らの最新映像が届いたのでご紹介します!

今回の舞台はマンハッタンのとあるミニゴルフ場。そこで遊ぶ子どもたちをプロゴルファーに見立て、全英オープンさながら超本格的に仕込まれたゴルフ大会を開催しちゃいました!

何よりまずは、こちらの映像をご覧ください。

岩陰から突然、続々と現れる人、人、人。ミニゴルフ場で遊ぶ子どもたちの周りに、気づけば大勢の観衆とキャディ姿の男性が。解説デスクにコメンテーターとカメラマンも登場し、アメリカのスポーツチャンネルESPNによるリアルな中継が始まります。そして、子どもたちと一緒に「The Mini-Golf Open」がスタートです!

いつのまにやら子どもたちも、まるで本物のプロになったような顔つき。キャディと真剣に相談する様子や、優勝した少年の立派なコメントも見所です。一日を通して、5つのグループにこのサプライズを仕掛けました。

岩陰から颯爽と現れるアクターたち

岩陰から颯爽と現れるアクターたち

「僕はキャディ、君の名前は?」

「僕はキャディ、君の名前は?」

勝手に集めておいて“お静かに”と掲げるスタッフ

勝手に集めておいて“お静かに”と掲げるスタッフ

スポーツ専門チャンネル「ESPN」の協力のもと全英ゴルフ協会(R&A)にも働きかけ、キャディーが身につけているベストや、スタッフが掲げる“quiet”のカード、フラッグなどの備品もすべてホンモノ。一番の驚きは、優勝者に渡されるこちらのトロフィー。レプリカかと思えば、全英オープンで実際に使われている、ジャック・ニクラウスやタイガー・ウッズも手にした“Claret Jug(クラレット・ジャグ)”なのです。

“重み”のあるClaret Jugを必死に抱える男の子。実際、重いものだそう。

“重み”のあるClaret Jugを必死に抱える男の子。実際、重いものだそう。

子どもたちのスポーツを、プロスポーツ仕様に変えてしまう何とも嬉しいサプライズ。今回が彼らにとって2度目の企画になります。前回はカリフォルニアのとある少年野球リーグの試合を、勝手にメジャーリーグ仕様にしてしまうというもの(「Best Game Ever」)。こちらも驚くほどに手が込んでいます。

熱狂ファン、ポップコーン売り、中継デスク、大型スクリーン、チームマスコット(チームカラーから勝手に作ったそう)、さらには飛行船まで飛ばしてしまうという、なんとも大掛かりなサプライズ!

これらのサプライズには子どもたちはもちろん、それ以上に大人たちが感激したといいます。子どもたちにはまだ知らないことがたくさんあるので、毎日がサプライズのように新鮮。目の前に起こっていることを素直に受け止め、疑ったりせず、純粋に楽しめるのでしょう。

いつからか大人になると、物事に動じないように慎重になったり、嬉しいことにも素直に喜べないようになってしまうことも…今はそんな大人にこそ、心が動くようなサプライズが必要なのかもしれません。

以前ご紹介した「サンタのよめ」も、大切な人を喜ばせたいという気持ちにあふれたサプライズを仕掛けるマイプロジェクトでした。たとえ自分のためでなくても、その場に居合わせるだけで、一緒になって幸せな気持ちになれるサプライズ。あなたが受け取った幸せなサプライズのストーリーがあれば、ぜひ教えてください!

(Text: 杉本真奈美)

[via Improv Everywhere]

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