自分の得意なことで人のためになれたら。
きっとそれは、自分自身のやりがいも感じられて、みんなもハッピーにしてしまうこと。これまでgreenz.jpでも、そんな“自分の得意なことを人のために生かす”マイプロジェクト”を実践している人たちを数多くご紹介してきました。
たとえば、地場産業や被災地の為のデザインを手がけるNOSIGNERの太刀川英輔さん、街ぐるみで子どもを育てる環境を作る「まちの保育園」の松本理寿輝さん、クリエイター向のコワーキングスペース「co-ba」を運営するツクルバの村上浩輝さんと中村真広さんなど、手段や取り組みは人それぞれですが、世の中のためになることをしていきたいという想いはみんな同じ。
端から見ていてもわくわくさせられるプロジェクトばかりですが、なによりもプロジェクトを実践している本人たちもとても楽しそうです。
ですが、彼ら、彼女らも、今のような活動を始める前には、自分の想いに気づくきっかけになった出来事や、人生を変えた出会いがあったはず。この夏、こうした「人生を変えるきっかけになる学びの体験」を得られる、短期サマースクール「テキスタ」が開催されます。マイプロジェクトを実践する講師たちのお話から、あなたも“自分ごと”を見つけてみませんか?
NOSIGNER、co-ba、FabLab鎌倉から「自分と社会のつなげかた」を学ぶ
8月14日(火)から開催されるサマースクール「テキスタ」は、夏休みの桑沢デザイン研究所の空き教室で行われる5日間の短期講座。デザインの学校で行われますが、その内容はデザインに関わる人以外にも多くの学びを得られるものとなっています。
「自分と社会のつなげかた」と題された講座では、上で書いた4名の方をはじめ、地域密着型の“まちぐるみのものづくり”を試みるFabLab鎌倉の渡辺ゆうかさん、そしてgreenz.jp編集長の兼松佳宏さんを招いて、各講師の活動内容や講座の内容をヒントに受講者自身の解決していきたい“自分ごと”を見つけていきます。
参加型のワークショップや実際の仕事現場も体験できる回が用意されているのも大きな特長です。
NOSIGNERの太刀川英輔さんは、問題を細分化して解いていくことで自分がその社会問題に関われる部分を模索する、“社会課題を考える”ワークショップを。ツクルバの村上浩輝さんと中村真広さんの回には教室を飛び出し、co-ba libraryでコワーキングスペースを体験。これからの働き方の可能性について学びます。ま
た、都内を離れてFabLab鎌倉で行われる渡辺ゆうかさんの回は、FabLabと鎌倉の地域協働によるものづくりの仕組みを学ぶツアー形式の体験型講座となっています。
受講者参加・現地体験型の講座は、自ら考え身体で感じることで一過性の学びになることなく、そこで生まれた“自分ごと”に対する想いをより確かなものにしていくことができるといえます。また実際の現場を体験できるという貴重な経験は、机上の講座だけでは得られない大きな学びがあるはずです。
セルフブランディングの実践講座「自分の仕事のつくりかた」
「自分と社会のつなげかた」と併せて行われる講座、「自分の仕事のつくりかた」では、“自分ごと”をすでに見つけている受講者を対象に、プロジェクトを実行するに当たって、どのように自分自身を見せ、ブランディングしていくかを学んでいきます。
メイン講師はデザインジャーナリストで、数多くのデザイナーを取材してきた編集者でもある高橋正明さん。写真の撮り方、ポートフォリオ(作品集)や名刺の作り方、プレスリリースの書き方など、主にクリエーターや自分自身の職能を売りにする人にはぴったりの実践的な講座となっています。
“人生を変える学びの体験を届けたい”
「自分と社会のつなげかた」と「自分の仕事のつくりかた」。デザイン学校で行われるサマースクールとして、こうした“自分ごと”を見つける講座とセルフブランディングの講座を企画した理由について、今回のスクールプランナーでgreenz.jpライターでもあるヤマシタマサトシさんにお話を伺いました。
一番の企画理由は、受講される方に“人生を変える学びの体験を届けたい”ということです。特に、自分自身が学生だった頃に顔を出していた講座で、ターニングポイントになるような強い刺激を受けたという原体験が大きい。その忘れられないような刺激を今度は自分がスクールプランニングする側になって、多くの方に経験してもらいたいと思ったんです。
また、サマースクールという短期講座ならではの利点についてもこのように話します。
震災以降、人々の意識に変化が起きてきたこともあって、特に世の中の変化が早くなっていると感じます。短期講座なら、今まさにこうした変化に対応した活動を行っている人をクイックに講師として招くことができますし、最前線の生きた現場について知ることが受講者にとっても一番の学びになると思っています。
幼稚園、デザイン、コワーキングスペース…。“自分ごと”も、それを解決する手段も、人によって想いや表現方法が違うから、多様なあり方が生まれてくるのは当然です。あなたが考える、想いや表現方法はどんなものでしょうか。
まだ見つかっていないという方にも、表現方法を磨きたいという方にも、“人生を変える学びの体験”となる可能性を秘めたテキスタ。近い将来、ここから生まれる多種多様なプロジェクトに、また、わくわくさせられる日が来るのかもしれません。
講師:渡辺ゆうか(FabLabKamakura代表)、村上浩輝(ツクルバCEO)、中村真広(ツクルバCCO)、太刀川英輔(NOSIGNER代表)、兼松佳宏(greenz.jp 編集長)、松本理寿輝(まちの保育園)
場所:桑沢デザイン研究所内(東京都渋谷区神南1-4-17)
期間:8月20日(月)~24日(金)の5日間
時間:毎日19~21時 ※20日と21日は時間・場所が変更になります
最小開講人数:20名
対象:高校生から社会人まで
受講料:5日間セット20,000円(学生12,000円)
「自分の仕事のつくりかた」
講師:高橋正明
場所:桑沢デザイン研究所内
期間:8月14日(火)~18日(土)の5日間
時間:毎日19~21時
最小開講人数:10名
対象:独立したての若手クリエーター&独立志向のクリエーター(学生可)
受講料:5日間セット20,000円(学生12,000円)
注*ポートフォリオの作成等の材料費別途
【受講申し込み】テキスタ 公式サイト