例えば、以前ご紹介した古本と時計を掛け合わせて作られた「Vintage Book Clocks」のようにgreenz.jpでは日常にあるモノとモノを掛け合わせ、新しい価値観を生みだす記事をご紹介することもあります。
今回ご紹介する「Zipwhip」という会社によって作られた「Textspresso」もまた、そんな応用とアイディアから生まれたマシーンです。
携帯、エスプレッソマシーン、プリンター、そんな私たちの日用品が掛け合わされて生まれた「Textspresso」は、一言で説明をするなら遠隔操作型のコーヒーに印字可能なエスプレッソマシーン、と言えるかもしれません。
もともと携帯から送信されたテキストをパソコンのデスクトップ画面に表示させるクラウドテクスティングサービスを扱っていた「Zipwhip」は、社内にコーヒーを飲む社員が多く、どうせならもっと面白い仕掛けを作りたいという考えから、遠隔操作型のコーヒーに印字可能なエスプレッソマシーンを3か月かけて発明しました。
それでは、もう少し詳しく「Textspreso」を説明させて頂きたいと思います。
まず、自分の携帯から「Zipwhip」のクラウドテクスティングサービスにコーヒーを淹れはじめるようにSMS(ショートメッセージサービス)を送信します。
すると「Textspresso」がメッセージ受信し、エスプレッソマシーンが動き出します。コーヒーが注がれた後、送信者の名前や携帯番号の下三桁が印字されることで、他の社員との区別ができます。
例えば出勤前に携帯からメッセージを送信しておけば、出社後に出来上がったコーヒーを飲むことができるのです。携帯番号などで区別されたエスプレッソや、カプチーノなど、オリジナルのコーヒーを飲むことができます。
コーヒーの置かれるテーブルがコーヒーを常に温め続けることのできる構造となっているので、出社後、冷めたコーヒーを飲むはめになる、ということもありません。
現段階では、一般販売は考えられていないそうです。「Textspresso」のプロモーション映像を見ると、コーヒーを運ぶロボットの構造がとても複雑そうでその辺りが製品として形にするときの課題となってくるようにも見えますね。
以下で「Textspresso」の説明動画が見ることができます。こんな手作り感満載のマシーンを作ってしまうその心意気が素敵だなと感じました。
日用品とサービスを掛け合わせた「Textspresso」、私たちも見方を変えれば、ちょっとしたアイディアで新しいアイテムが誕生するのかもしれません。
(text: Kazuki Ishikawa)
[via springwise]
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