おしゃれなインテリア雑貨?と思ってしまいそうなこちらの製品。実は、私たちが心地良い朝を迎えるためにデザインされた「dreamtime」という目覚まし時計なんです。
スウェーデンのランド大学の研究では、朝に目覚まし時計を使うと、使わないときと比べてコルチゾールというストレスホルモンが二倍以上も分泌されるそう。鳴り響く大きな音で無理やり起きる朝は、自分の経験を振り返っても気持ちのいいことではありませんよね。
このような日常のストレスを緩和しようとデザインされたのが、「dreamtime」です。いったいどうやって使うのでしょう?
この目覚まし時計は、大きく分けて二つの構造に分かれています。上の写真の向かって左側の部分がベルで、右側は、砂時計のような仕組みになります。
まず夜寝る前に、上の容器に寝る分の水を注ぎましょう。(メモリで寝る時間を設定!)
そうすると、水が雫のように一滴ずつ、少しずつ下の容器へ落ちていきます。注いだ水が全て下に落ちたら、起きる時間。その水の重みで容器ごと傾き、ベルに容器が当たり、音が鳴ります。
この時計の大きな特徴は、このベルの音色。とても美しいベルの音で朝を迎えることが出来ます。お時間のある方は、実際に使っている様子を映したこちらの動画もぜひご覧ください。映像も音も、本当にきれい!
こちらの「dreamtime」をデザインしたのはVera Wiedermannさん。「社会全体の問題や、人々が今必要としていることを、デザインと科学の力で解決したい」という想いがあったそうです。「dreamtime」も日常の何気ないストレスを、古くて新しい仕掛け時計のようなデザインで解決していく、生活に寄り添った素敵な取り組みの一つだったんですね。
めざましのアラームのように、日常の中に溶け込みすぎて気づきにくいストレスはまだまだあるかもしれません。こんな方法でストレスフリーになったというヒントがあれば、ぜひ教えてください!
(Text:土橋遊)
[via Co.DESIGN]
心地よい眠りのためには、”光”も大切だった!
”満員電車”のストレスを軽減しよう!