みなさんは日本酒、飲まれますか?日本酒を飲むのが好き、というとどことなくお酒好きのイメージをもつのではないかと思います。この日本酒をもっと多くの人にその美味しさを知ってもらい、日本酒を好きになってもらいたい!という想いの元立ち上がったサービス。それが日本酒の定期購入サービス「SAKELIFE」です。
CAMPFIREにプロジェクトを掲載した時にはものすごい人気で、掲載開始後3時間ほどでプロジェクトを達成し、その後も支援は増え続け、最終的に目標金額の400%を超える金額を調達しました。このとき調達した資金で制作されたウェブサイトがいよいよリリース!
今回は本日リリースしたSAKELIFEの高橋さんと、生駒さんのお二人に、SAKELIFEのお話を伺いたいと思います。
SAKELIFEを作ろうと思った理由
高橋さん 僕は、千葉県の室町時代より続く老舗酒屋に生まれました。自分の代で創業から二十五代目になります。そんな環境なので小さい頃からお酒、特に日本酒へのこだわりや美味しさが身近にある状態で育ってきました。
ですが大学に入って、飲み会に参加するようになって、同年代の人たちが日本酒を飲んでいる姿をみることは殆どありませんでした。日本酒を飲むということが身近ではなく、僕にとっては美味しいお酒だった日本酒が、同年代の多くの人にとっては、触れることすらないものでした。
美味しい日本酒は大学生が一般に出入りするような場所にはあまりないし、置いてあっても高いことがほとんどです。美味しい日本酒とその飲み方を知らないから、日本酒が飲まれなくなってしまっている。それをなんとかしたいと思いました。
生駒さん SAKELIFEなら、安くておいしい日本酒を提供できます。それは高橋が歴史ある酒屋の跡継ぎであるため、日本酒を知っているからです。今、日本酒は消費量が大きく減っています。販売の窓口が増えている一方で、消費量自体は減っている。これは日本酒の魅力、美味しさを伝える人が減ってしまったことが一番の原因だと僕たちは考えています。
日本酒のコミュニティがあった
高橋さん 昔は近所の酒屋さんにしかお酒は置くことができず、商権が守られていました。近所に住む人はみんなその酒屋さんにお酒を買いに行き、そこで店主とお客さんの関係を築いていたんです。店主は美味しい日本酒や、日本酒の美味しい飲み方を知っていて、日本酒の美味しさを伝えていたんです。日本酒のコミュニティがそこにはありました。
生駒さん 日本酒ってある程度は飲み方を知っているほうが美味しく飲むことができるんです。飲み方のアドバイスをしてくれる存在としても酒屋さんの存在は大切だと思います。例えば、日本酒は一合飲んだら、その倍か1.5倍くらいは水も一緒に飲むものなんです。ですが、こうした酒販業界では常識となっていることでも、若い人達は知らなかったりします。
日本酒は商品も大事だし、飲み方も大事で、それがわかっている導き手が必要なのですが、今はその存在が不足していて、若者が日本酒に親しむときのハードルになっています。僕らはインターネットを通じて、かつての酒屋のようなコミュニケーションを提供していきたいですね。
定期購入という形式をとっているのは、従来のECのように単発で日本酒を購入してもらうだけでは不十分で、お客さんと長く付き合い、やりとりを積極的に行うためには定期購入という形がいいと思っているからです。お客さんからの質問を受け付け、そのQ&Aをメルマガなどを通じてシェアするなど、アフターフォローをしっかりと行なっていきます。
時代に合わせた伝え方が必要
高橋さん 酒販業界が時代にあった見せ方をできていないということをよく感じます。日本酒の定期購入という仕組みは「頒布会」というものがこれまでも存在していました。ですが、その存在は若い人に知られていません。CAMPFIREに掲載したときにも自分たちの想像以上に反響をいただいて、時代に合わせた見せ方をすることで、これだけ多くの人からアクションしてもらえるんだな、と感じました。
生駒さん 日本酒の良さは今も昔も変わっていないと思います。今の時代に合った効果的な広め方を選択肢、伝えたい人のアンテナにひっかかる伝え方をしていけば、日本酒の良さを知ってくれる人はきっといます。
伝えたい人たちのアンテナに引っかかるように、ウェブサイトだけの発信ではなく、オフラインイベントも積極的に行なっていこうと思っています。オフラインで多くの人に日本酒を体験してもらって好きになってもらい、サイトを通じて定期的に日本酒を触れてくれる人が増やして、日本酒を軸にしたコミュニティを作っていきたいですね。
伝えたい日本酒の価値
高橋さん 多くの人のお酒のあるライフスタイルを豊かにしていきたいと思っています。僕は常々人生の宝は人間関係だと思って生活しています。お酒の場と、いいお酒は人の和を作ることができる、僕はそう思っています。
生駒さん 僕は「伝統産業だから守らなくちゃいけない」と考えているわけではありません。たとえ伝統であったとしても、価値がないものはなくなってしまうと思います。ただ、多くのものは、本来は価値があるはずのものが埋もれてしまっているのだと思います。伝える人が減ってしまったことで、価値がちゃんと伝わっていない。
メッセージを届けたい人たちがいる場所にこちらから出向いていって、日本酒の価値を伝えていきたいと思っています。日本酒がこれまでつながってなかったカルチャー、映画の上映会、他のネットサービス、カフェ、音楽イベントなどとコラボレーションすることで、これまで日本酒の良さに気づいてなかった人たちに日本酒の良さをしってもらいたいですね。
高橋さん 「あなた×お酒をもっと楽しくする」それが僕のやりたいことです。SAKELIFEでそれを実現するきっかけを掴みました。自分のやりたいことを大きくしていって、いつか世界中の人のSAKELIFEを楽しくしたいと思います。
SAKELIFEについて調べてみよう。