いま飛行機を使って旅や出張に行くなら、きっとLCC(格安航空会社)が候補に思い浮かぶのではないかと思います。アメリカやヨーロッパでは既に主流となっているLCCですが、日本でもPeachといった格安航空会社の出現が話題を呼びました。
しかし飛行機をただの乗り物とするのではもったいない!乗客の方々を楽しませたい!という一心で、さまざまにユーモア溢れる企画を打ち立てている格安航空会社が南アフリカに存在します。
その航空会社の名はKulula Air(クルラ航空)。例えば機内放送ではこんなアナウンスは流れます。
恋人から逃れる方法は50近くありますが、この飛行機からの脱出口はたった4つしかありません
こだわりは、機内アナウンスだけでなく外装にも!「Flying 101」と名付けられたこちらのグリーン一色の機体には、「機長の席はここ」「カーゴのドアはここ」など、飛行機の各パーツが白でペイントされています。
しかし、よくよく見てみると「えっ?」と思わず声を漏らしてしまうような説明も…
例えば、「座席(タクシーの座席よりはマシ)」といったようなものがあるかと思えば、「客室上部の荷物入れ(あなたの手荷物のためのVIP座席)」などなど。「いやいや、荷物より座席をVIPにしてくれ」と突っ込みを入れたくなるようなユニークな説明につられて、飛行機の様々な場所も見てしまいそうですね。
日本でも山手線の車掌が花見の見どころを案内するなど、電車の車内アナウンスのささいな気遣いがtwitterで話題を呼んだりしますが、人の優しさや気遣いが後ろ側に見え隠れする企画は、受け取る側も思わず頬が緩みます。何よりこんな洒落た会社のことを知ると思わず誰かに話してみたくなりますね。
みんなをウキウキさせるようなユーモアで企業が競争する時代、とっても素敵だと思います。
(text: Kazuki Ishikawa)
[via: core77]
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