みなさん、最後に公衆電話を使ったのはいつですか?正直、私はもう覚えてもいないほど前のことです。携帯電話の普及によりその数は減りつつも、まだ街には電話ボックスがたくさん残っています。残しておくのも取り壊すにも費用がかかってしまうこの電話ボックス。そこでせっかくなら再利用しようという取り組みが、ニューヨークで始まっているようです。
見てみると、電話の周りに本棚が…そう、こちらはニューヨークの建築家John Locke(ジョン・ロックさん)による提案で実現した、マイクロ公共図書館なのです!道端の電話ボックスにビビッドな木製の棚を設置し、寄付された本を並べています。
ニューヨークでは約1700万台の携帯電話が使用されているにもかかわらず、未だ13,659個の電話ボックスが残っているのだとか。あえてどこか懐かしい形を残しつつ、時代遅れになってしまった電話ボックスを公共空間として現代にいかそうという試みなのです。「DUB(Depertment for Urban betterment)」と名付けられたこのプロジェクトは、ロンドンやLAでも行われ、さまざまな形の本棚が設置されているそう。
いらなくなった本を置いてもよし、読みたい本を借りて行くのもよし。どんな本が置いてあるか分からないところもおもしろいですね。近所の人とのコミュニケーションの場所にもなりそうです。
田舎だけでなく東京でも野菜直売所がありますが、あれも実は立派な公共空間を使ったコミュニケーションの場所なのかもしれません。あなたの地元でも公共空間を使ったおもしろいものがあったら是非教えて下さい!
(Text: 手塚芳子)
[via INHABITAT]
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電話ボックスのリサイクルは他にも。