以前、greenz.jpでランチの文化を変えよう!とビジョンを持ったサービス「ソーシャルランチ」をご紹介しました。そのソーシャルランチが半年弱経ってリニューアルしました。
実際にサービスを立ち上げてみて、その感触はどうなのか。今後、ランチというスタイルをどうしていきたいのか。そんなことをソーシャルランチを運営するシンクランチ株式会社代表取締役副社長の上村康太さんにお話を伺いました。
ランチは共通言語
森 サービスを運営してみての感触はいかがですか?
上村さん 当初、想っていた以上によくメディアに掲載されるなど反響はいいですね。それは特にアイデアがおもしろいということ重要なのではなくて、サラリーマン生活をしていると普段の生活のリズムがパターン化してしまいがちです。そのパターンをなんとかしたいと思っている人は多いようです。
ソーシャルランチは、そうした人たちにとって身近に感じやすいサービスなのだと思います。みんなランチは食べていて、ほとんどの人は企業に所属して働いている人が大多数です。そうした人たちにとって、ランチは共通言語になります。
仕事の隙間時間、休息の時間に人と話す、という文化がランチにはあります。ランチは社会人の文化なんです。それを社外にも広げましょう、ということをソーシャルランチは提案しています。食べるという目的ではなくて、あって話すということを大切にしよう、というメッセージを伝えていきたいですね。
大学版など社会人以外にも視野
森 これからも社会人をターゲットにしていくのでしょうか?
上村さん 社会人だけではなく、学生にも広げていきたいと想っています。ランチでOB訪問ができる就活生応援企画『就活ランチ!』ということも行いました。
ソーシャルランチをリリースしてしばらくたって、社会人ユーザーは多く獲得できました。その社会人ユーザーと、学生が合う機会も創出していけたらと考えています。学生は社会人に会って話を聞いてみたいだろうし、社会人にとっても外の人に会社の話をするのはいいこと。とくに学生に対して話すときには自分の行なっている仕事の再認識になるのではないかと思います。
4月には大学版をリリースする予定です。その大学版と社会人版を将来的にはつないでいけるようにしていきたいと構想中です。今回のサービスリニューアルでもそのための一歩を踏み出しています。
サービスリニューアルのポイント
森 今回のリニューアルで大きく変更されるとのことですが、どういった点がリニューアルされるんでしょうか。
上村さん まず、全国対応します。日本各地でソーシャルランチが使用できるようになります。ユーザーの方には自分のいる場所の最寄り駅を登録していただき、その範囲内にいるユーザーの方とマッチングが行われるようになります。
これまでは一人の人としかペアは組めませんでしたが、複数ペアが選べるようになります。3人まで選択肢を広げ、ランチグループを作成可能です。これにより、ランチ提案を受けたあと、どのペアを選んでランチに行くか考えることができます。
その他にはデザインを大幅に変更して、フルリニューアルしたことがあげられます。デザイナーの方に入ってもらい、より使いやすいサービスとなるようにしました。
全国版に対応し、大学版もリリースしたあとは、地方の企業と大学でマッチングを行い、その地方を盛り上げて地域活性のようなこともゆくゆくはできていくといいなと考えています。
ランチのスタイルを変えることによるインパクト
日々のランチから刺激を得られるようになることで、お昼の時間が濃いものになります。お昼の時間が濃いものになれば、少しかもしれませんが、生活が豊かになるはず。社会の中でマジョリティである一般サラリーマンの生活がちょっと豊かになることで、バタフライ効果によって社会全体が豊かになっていくかもしれません。
日々の生活を楽しむことは、人生を楽しむことにつながるのではないでしょうか。ソーシャルランチが全国へと広まっていくことで、ランチをきっかけに人々の生活が楽しくなる動きが広がることに期待したいと思います。
ソーシャルランチについて調べてみよう。