3連休いかがおすごしですか?今日はクリスマス。今日の記事では、世界中が感動したある映像をお届けします。
わたし達が日常生活で使っている洗剤や化粧品は、毎日のように新商品が発売されています。しかしその裏では、実験台になっている動物たちがいるのも事実。
今回その動物実験に使われていたビーグル犬たちがNPO団体に保護され、生まれて初めて太陽の光のもと、芝生の上を歩くことになりました。この映像は日本でも多くのブログで話題になったので、ご存知の方もいるかもしれません。怯えていた犬たちの表情の変化に、申し訳ない気持ちとともに、いのちの尊さについてはっとさせられます。
Animal Rescue Media Education(ARME)というNPO団体の「Beagle Freedom Project」によって救出された9匹のビーグル。
一匹目のケージのドアを開けた瞬間、とても不安そうに外の様子を伺いなかなか出て来ません。しばらくして恐る恐る第一歩を踏み出すと、ずっと狭いケージの中だけで生活していたせいか、歩き方がおぼつきません。
次々にドアを開けて行くと、なんだかビーグル同士が「大丈夫だよ」と確かめ合っているようなシーンも。駆け出したり、しっぽを振ったりする姿も見ることが出来ます。動画の最後にはそれぞれの性格や誕生日も紹介され、ARMEのメンバーの彼らに対する愛情が伝わって来ます。
現在、世界の様々な研究機関で動物実験が行われています。化粧品などだけでなく、ストレス研究のためにあえて精神的な負荷をかけたり、たばこの有害性を調べるために、動物たちが犠牲になっているそうです。中でもビーグルはその従順な性格から実験に使われることが多いのだとか。
このようなNPOの活動により、同じようにチンパンジーが解放される動画が話題になったり、モットーとして動物実験をしないことを決定する会社が増えたり、イギリスでは化粧品の動物実験が法律で禁止されるなど、動物実験に反対する運動が世界各地で起こっています。
この「Beagle Freedom Project」では解放されたビーグルの里親募集や募金活動をしています。さらに「欲しい物リスト」をサイトに公開し、物資の提供などお金ではない貢献もできます。みんながそのプロジェクトに参加している、という実感が湧きそうです。
私たちの便利な暮らしは、知らないうちに何かの犠牲の上に成り立っているのかもしれません。でも知ることで本当に自分にとってそれが必要なのか、考えはじめることができます。まずはストーリーを知ることから、気持ちいい暮らし方にシフトしてゆけるといいですね。
[via:GOOD]
(Text: 手塚芳子)
もしも自分が動物だったら?