The Tinkering Studio ウェブサイトより
ロンドンのTate Modern、ニューヨークのアメリカ自然史博物館など、海外旅行のときはミュージアムに訪れたくなるもの。みなさんにとってもきっと、思い出のミュージアムがあると思います。
サンフランシスコの港湾地区の倉庫を改造してつくられた科学館「エクスプロラトリアム」も、大人気のミュージアムのひとつ。年間50万人が訪れるその人気の秘密は、観客が実際に参加できる、体験型の展示であることです。「Do NOT TOUCH」ではなく「Why not touch?」のスタンスで、地元の子どもたちにとっても格好の遊び場になっています。
そんな”これからのミュージアム”は、展示だけじゃなくパブリックスペースも面白い!今回は、Core77のデザイン賞にも選ばれた、体験型科学学習スペース「The Tinkering Studio」をご紹介します。
“Tinker”とは、鍋など金属品の修理をする職人のこと。スタジオでは、自分の手と体を使ったさまざまなアクティビティが行われています。しかも、そのTIPSのほとんどがオープンソースで公開されているのです。
さっそく代表的なものを少し覗いてみましょう。
“Light Painting”
The Tinkering Studio ウェブサイトより
カメラとライトを使って、光で絵を描くアクティビティです。ケータイカメラとペンライトで作品を発表しているアーティストの Walter Kitundu さんとのコラボレーション。自宅でも楽しめるように、詳しいTIPSも公開されています。
“Marble Machines”
The Tinkering Studio ウェブサイトより
こちらはボールころがしゲーム。玉の落下速度などを研究し、自分にしかつくれないとっておきのコースを考えていきます。大人も子どもも苦戦しながらも夢中になってしまうようです。こちらは作家の Bernie Zubrowski さんとのコラボレーションで、TIPSが公開されています。
“Chain Reaction”
The Tinkering Studio ウェブサイトより
こちらは”連鎖反応”のタイトルどおり、壮大なピタゴラスイッチ的な遊び。人形や傘、キッチン用具など身近なもので仕掛けをつなげていきます。映像をみる限りなかなかうまくいきませんが、大人も子どもも和気あいあいですね。
Tinkering 101 – Chain Reaction from The Tinkering Studio on Vimeo.
こうした遊びを通じて行われるアクティビティは、科学の基本的な知識を得られるだけでなく、問題発見と問題解決能力、そしてコミュニケーション能力まで身につけることができます。ひとつひとつの「やった!」という小さな成功体験が、将来の科学者を育てるきっかけになるのかもしれませんね。
この冬、サンフランシスコに行かれる方はぜひ訪れてみてください。
[via Core77]
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