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【TDW2011】小林武史×宮台真司の生激論!「ボクたちは、いま、どこにいて、どこに向かうのか?」

「環境会議 Environmental Forum」の様子

「環境会議 Environmental Forum」の様子

環境プロジェクトのための非営利融資機関「ap bank」に積極的に取り組んでいる音楽プロデューサー小林武史氏と、社会学者で首都大学東京教授の宮台真司氏との、ビッグなトークショーが実現!2011年11月3日(木)、「Tokyo Designers Week 2011」で、「環境会議 Environmental Forum (ap bank Fund for Japan & DESIGN ASSOCIATION npo)」が開催されました。

このトークショーは、小林氏、宮台氏が、それぞれの思いや考えから日本の現状を分析し、対談形式でこれを共有し合うというもの。東日本大震災からの復興や原発問題など、日本が抱える課題の根幹を探る場となりました。

宮台真司氏(左)、小林武史氏(右)

宮台真司氏(左)、小林武史氏(右)

お二人の一致した見解として、日本の”依存体質”が大きな課題にあげられました。他者に過度に任せ、ゆだねすぎる姿勢が問題であるとし、「自分で引き受けて、コントロールする」という意識への転換を訴えています。また、KY(空気読めない)に象徴されるとおり、「周囲の人々からどう思われるか?」が、日々の言動の基準になりがちな面も。むしろ、「自分がどう思うか?どう感じるか?」を基準に生きるほうが、充実感や幸福感を得られるのではないか、と唱えています。

このような、意識・姿勢の転換によって、これまでのビジネスのあり方、地域コミュニティのあり方も、変わっていく必要があるでしょう。たとえば、社会にとってよりよいことに取り組み、その結果としてお金が儲かるという仕組みや心構え、態度こそ、既存構造を変える原動力となり、新しい価値の創造が、新たな市場を開拓し、新しい経済の循環を生み出します。また、地域コミュニティは、今後ますます、重要なテーマ。食、エネルギーなどを地域でなるべく循環させられるような仕組みづくりが望まれます。

お二人の熱い議論に真剣に耳を傾ける参加者たち

お二人の熱い議論に真剣に耳を傾ける参加者たち

私たちは、どこからやって来て、今、どこに存在し、どこに向かっているのか?
このトークショーは、過去を反省し、現在を見つめ、未来を描くことの大切さを、改めて気づかせてくれる貴重な時間でした。

「ap bank」について調べてみよう。

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