気の向くまま、風の吹くまま旅をしたい人におすすめの乗り物があります。ただし、いつどこに到着するかは分かりません。すべては風任せ。さあ、未知なる旅へ出発です!
雲のような形をした「Passing Cloud」はニューヨークの建築家Tiago Barrosさんが提案した新しい乗り物。
飛行船に似た構造で、伸縮性のあるナイロン生地に覆われており、内部はステンレス鋼で造られています。乗客は梯子を使って表面に搭乗し、あとは風の吹くまま。エンジンはないので、その時の風が吹く方向やスピードによって進路が決まります。もちろんどこに着くかは誰にも分かりません。
これは次世代の高速移動手段を考えるLife at the speed of railという国際コンペティションに出展されました。考案者であるTiago Barrosさんは、移動を通じて旅とは何かを考え直してほしいと訴えかけています。
なぜ旅行は速いスピードで行かなければいけないのか?なぜいつも最終目的地が決まっていなければならないのか?なぜタイトスケジュールで出発・到着しなければならないのか?日々、全てのことが決められていて常にみんな走り回っている。旅行とは何か考え直してみよう。そして気ままに旅を楽しんでみよう。
「多くの人が、朝起きて一番初めにすることは時計を見ること。」とよく言いますが、たまには時間を忘れてのんびりと、風まかせのスローな旅はいかがでしょうか?
(via Dazeen)
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