2010年11月23日、韓国の大延坪島(テヨンピョンド)やその周辺海域への北朝鮮軍による断続的な砲撃は、世界中に大きな衝撃を与えました。その後も、12月8日午前、黄海側の韓国最北端ペクリョンド近くの海上に北朝鮮が再び砲撃するなど、朝鮮半島の情勢は依然として緊迫しています。
米誌GOODでは、インフォグラフィックデザイン専門ファーム「Column Five」
と提携し、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と韓国の軍事力をインフォグラフィックにまとめました。
これによると、北朝鮮の軍事予算は50億米ドル規模である一方、韓国は245億米ドル。また、兵力は、北朝鮮の110万人超に対して、韓国は68.7万人。金額ベースでは、韓国が約5倍ですが、人数ベースでは、北朝鮮が韓国の約2倍となっていることがわかります。では、さらにこれらのデータをもう少し掘り下げてみましょう。北朝鮮の経済規模は248億ドル(2008年・韓国銀行推計)なので、その約20%を軍事予算に当てているということ。一方、韓国の経済規模は、9,291億ドル(2008年)で、軍事予算がこれに占める割合はおよそ2.6%。北朝鮮の経済規模に占める軍事予算の割合は、韓国の約7.7倍倍だということもわかってきます。
このように、インフォグラフィックにざっと目を通すと、物事の全体像が俯瞰でき、どのポイントをどんな風に掘り下げていこうか、アイデアが浮かびやすくなります。
世の中の出来事をタイムリーに追っていくことも大切ですが、ときには、自分なりの観点で、これを掘り下げていくことも大切なこと。インフォグラフィックは、客観的なデータをグラフィカルに表現し、これまで気づかなかった新しい視点や気づきを与えてくれます。
[ via GOOD]
GOODがまとめたインフォグラフィック「北朝鮮と韓国の軍事力比較」をチェックしよう。