こ、これは…!?
何かの拷問? はたまた近未来の健康器具?
そんな両極端な発想も浮かぶくらい、これが一体何なのか、写真を見ただけでは分からないと思います。
これはデザイナーのMattia Casalegnoの、超体験型インスタレーションとでも呼びたいような作品です。顔面に芝生のパットを直接覆いかぶせて、ヘッドホンを装着します。芝生は人工芝ではなく、フレッシュな芝生です。土もしっかり付いてます。ヘッドホンからは、自分の呼吸音が1.5秒遅れて聞こえるようになっています。
顔に直接触れている芝生という自然からは、草の香りや、土の臭いがするでしょう。耳から聞こえるのは、実際の自分の呼吸音でありながら、タイミングが外されて少し遅れて聞こえるため、自分の呼吸音ではないように感じるかもしれません。このように、自分の感覚が直接的に違う感覚に侵されることによって、自分の感覚の領域とはどこなのか?を感じる作品となっているのです。
装着したら一体どんな感覚になるんでしょうね? 想像すら及びませんが、ともかく自然をダイレクトに肌で感じられる作品であることだけは間違いないと思います。
(via PSFK)
インスタレーションにも色々あります