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半年に一度の“ローカル愛”祭りに地域LOVEな人大集合!「green drinks Tokyo」レポート

greenz/グリーンズ gdTokyo

毎月第2木曜日にgreenzが開催しているエコ飲み会、green drinks Tokyo。9月のテーマは『ローカル愛って、サステナブルじゃね?2』。今年1月のgreen drinks Japanキックオフパーティに引き続き、半年に一度の”ローカル愛“祭りを開催しました。

“地域LOVE”な人々が駆けつけた会場は、いつもにも増してホットな雰囲気に。まちづくりに関わるキーパーソンをゲストにお迎えし、前回よりさらに掘り下げた地域ネタで盛り上がりました。

今回のレポートは、トークはもちろんのこと、会場を温かい笑いに巻き込んだ動画も必見!ぜひご覧ください。

お客さんも地域色豊か!

毎回恒例、まずはYOSH【秋田県出身】によるオープニングトーク&会場のお客さん調査からスタートしました。今回のお客さんは、なんと約8割もの方が初参加!北海道、東北から九州沖縄まで、幅広い出身地の方々が集まりました。

自分の地域と形をネームプレートに書いていただきました!

自分の地域と形をネームプレートに書いていただきました!

そして、green drinks 金沢、green drinks 吉祥寺、green drinks 湘南、green drinks 甲府、green drinks 世田谷、green drinks AKBなどなど、全国に広がるgreen drinksのオーガナイザーたちが集結していることも判明。「面白いことになりそう!」そんな予感と共にゲストのトークが始まりました。

プレゼンテーション

今回のゲストは“地域”をキーワードに活躍する3名のスペシャリストのみなさん。まずはそれぞれの活動について、プレゼンテーションしていただきました。

早田吉伸さん(cut-jp)【佐賀県出身】

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ビジネス、行政、NPO、など様々な立場で幅広く地域活性化に携わっていらっしゃる早田さん。内閣官房に出向し、地域活性化の仕事に携わった後、NPO法人カット・ジェーピーを立ち上げられました。カット・ジェーピーでは、“日本を再編集したい!”、“日本をクリエイティブで元気にしたい!”という2つのミッションを実現するための活動を続けていらっしゃいます。

cut-jp

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早田さんがこのような仕事を始めたのは、「世の中の構造はこれから変わって行く」と感じたことがきっかけ。政府が(トップダウンで)制度を作っていく仕組みから、現場からのボトムアップ型に変わっていくと感じ、地域間をつないでいく仕事を始められたそうです。

例えば、早田さんは、全国の地域活性に携わるキーマン約1,800名をつなぐメーリングリスト「KMT keyman talkin’」を主宰しています。ここには行政から民間まで幅広い方が登録されているとのことですが、早田さんが考えているのは、地域活性プロジェクトをオープンソース化していくこと。ML上に地域の方が持ち込んだ課題に対し、民間の方がアイデアを持ち寄りプロジェクト化していく、といった過程をオープンソースでやりとりし、面白いアイデアは地域に持ち帰って活用してもらいたい、と言います。このMLの内容については「地域の取り組みが分かって面白い!」とYOSHも絶賛。地域活性のキーマンたちの声、おもしろそうですよね。興味のある方はぜひ、参加してみましょう!

森山明能さん(Team Japan)【石川県出身】

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“もったん”こと森山さんは、地域愛たっぷりの方々が自分の地域をテーマにした映像で競い合う「じも自慢大会」の主催者。まずは今年8月に行われた「第2回じも自慢大会」の優勝作品をみんなで鑑賞しました。福井県人による福井県自慢の映像作品、みなさんもぜひご覧ください!

福井県人のあたたかさに会場全体がほっこりしたところで、森山さんが代表を務めていらっしゃる「Team Japan」の説明をしていただきました。Team Japanは、四国のHome Island Perojectや秋田のWE LOVE AKITAなど地域を愛する団体の集合体。元々は地元を愛する人たちの合コンから始まったとのことですが、「第二回じも自慢大会」では総勢200名を越える人々が参加するにまで至りました。このイベントでは、Insideout / Tokyo Project才像などの団体とコラボレーションをするなど、森下さんの活動は、地域に対して共通する想いを持った方々の求心力となっているようです。

Team Japanの活動コンセプトは『3つの「ち」(知、地、血)のめぐりを良くする』こと。「面白いことが大好き」とおっしゃる森山さんのトークで会場にもワクワクした空気が溢れていました。

神長敬さん(KITABA)【宮城県出身】

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札幌の市内の、もともとゴミ捨て場だった170haにも渡る広大なスペースに、2005年に完成した「モエレ沼公園」をご存知でしょうか?公園全体をひとつの彫刻とみなす大胆な設計が特徴的で、今では全国各地から人々が訪れる人気スポットとなっています。神長さんは、彫刻家イサム・ノグチの遺志を引き継ぐ形でこの基本設計を担当された方です。

モエレ沼公園の「プレイマウンテン」

モエレ沼公園の「プレイマウンテン」

そんな神長さんが現在取り組んでいるのが、完成が20年後という「厚別山本公園(仮称)」の基本設計。こちらも、東京ドーム50個分という広大な敷地の公園。「モエレ沼と同じものを作っても仕方ない」として、空間的に無駄の無い六角形のユニットをつなげていくデザインなど、今まさに進行中の設計をお話いただきました。

神長さんのお話で興味深かったのは、財政が厳しい地方都市において市民生活を豊かにするような空間をつくるための工夫。それには、税金にたよらない仕組みが必要として、市民からワンコインを回収したり、企業のCSRと連携するなど、新しい社会インフラの作り方を模索していらっしゃるとのことでした。

トークタイム

そんな三者三様の取り組みをしているゲストのみなさんを交えたトークは、さらに深い質問タイムに。今回は一問一答形式でその様子をお届けします。

Q(YOSH):早田さんが主宰する地域活性メルマガはキーパーソンが集まっているだけあって、すごく面白そうですね。どんな内容なんでしょうか?

A(早田):内容はイベント告知が大半で、まだ議論するには至っていないのが現状ですが、異なる地域がコラボレーションできるディスカッションの場作りをこれから行っていきたいです。例えばワールド・カフェ方式を取り入れ、行政に携わっている方を中心に多くの方が参加できる場を設けるなどといった場を考えています。

Q(YOSH):森下さんにお聞きします。東京にいる郷土を思う人たちと、地域に残っている人たちの温度差を埋める秘訣は?

A(森下):地方の人たちも東京の人たちも、よく話をしてみれば想いは実は一緒であることがわかります。その話す場や想いを共有するきっかけをTeam Japanが作っていければと思っています。きっかけさえあれば人はだれでも動き出せますよね。

Q(YOSH):神長さんの、20年後をイメージしてみんなで考えるもの作りはおもしろいですね。例えばこれから先、札幌に縁がない方々の自由なアイデアが生きるかもしれない。外からの声を取り入れていくことはできますか?

A(神長):まさにこれからやっていかなければならないと思っています。20年前は携帯電話が子機くらいの大きさだったのと同じように、20年後は技術の進歩も今できる想像を越えているものになっているでしょう。それを今、形にするのは永遠の課題です。また、私は例えば、東京と札幌をつなぐような取り組みをしたい。都道府県から出て行った人たちはその県の財産です。もう一度故郷に戻って地域活性に携わることができるような仕組みがあればもっと面白くなりそうです。

そして、最後に今日の本題となりそうな質問を投げかけてみました。

Q(YOSH):秋田に帰るのは昔、「都落ち」的なイメージがありました。今は前向きに故郷に帰る人たちが増えて来ていて、それはとてもサステナブルだと思ったのですが、故郷との関わり方は変わって来ているのでしょうか。

A(森下):当時は時代の流れで東京に仕事もものも、全てが集まってくる時代でした。逆に地域には人や仕事はまわらなくなり、それをまわすために、人が必要だったんです。でも今は、そこにまた別の地域からも”よそもの”が入って来て、また地域が元気になるということが起こりうる状況です。それは東京にいる、という選択肢と同じくらい大変なことですが、今の時代だからこそできると言えるのかもしれません。

そして、宮城から北海道に北上した神長さんからもひとこと。

A(森下):東京の仕事は地域に来たらできないけれど、ローカル to ローカル、インターローカルという移動ならありですよね、と裏で3人で話していたんです。

なるほど!東京という場所に縛られず、また故郷にも縛られず、それぞれ好きな地域に根付いて仕事をする人が増えることが、サステナブルな未来を作っていくのかもしれません。

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green drinks Tokyoの“ローカル愛”祭りは、“地域”というキーワードが気になるみなさんがつながり、共に語り合う場。今後も定期的に開催していく予定です。

次回はどんなお祭りに?ご期待ください!

flickrスライドショー

green drinks Tokyo、次回開催は10月18日(月)!

green drinks Japan、全国で続々開催中!