13秒に1人の割合でHIV/AIDSが命を奪い、15秒に1人が結核で亡くなっている。また、マラリアの患者は年間3~5億人とみられ、30秒に1人の割合が命を落としているという。これらの疫病から世界の人々を救うため、世界規模のムーブメントがはじまった。個人が旅行するごとに2ドルづつ寄付するというキャンペーン「MASSIVEGOOD」が発足したのだ。
以下の動画でそのコンセプトが紹介されているとおり、「MASSIVEGOOD」は、ソーシャルメディアを活用した疫病対策のための募金キャンペーン。欧米のオンライン旅行サイトや旅行代理店を通じて航空券・ホテル・レンタカーなどを手配するごとに、最低2ドルからの少額寄付をするという仕組みになっている。より多くの旅行者が各自できる範囲でこの活動に参加することで、疫病に苦しむ人々を救う「大きな善(MASSIVEGOOD)」につなげるのが狙いだ。寄付金は、発展途上国での疫病治療に取り組む団体「UNITAID」の活動資金に充てられる。
この募金キャンペーンには、ビル・クリントン米元大統領や潘基文国連事務総長、ブラウン英首相などをはじめ、多くの著名人が参加しているのも特徴的だ。以下の動画は、映画監督スパイク・リー(Spike Lee)が製作した「MASSIVEGOOD」のプロモーション映像。女優のスーザン・サランドン(Susan Sarandon)や歌手のメアリー・J. ブライジ(Mary J. Blige)、物理学者のブライアン・グリーン(Brian Greene)らが「MASSIVEGOOD」に賛同し、この映像の中で、より多くの人々の参加を呼びかけている。
2ドルの寄付が2人の子どもをマラリアから救い、24ドルあれば結核にかかった大人1人を治癒させることができる。私たちひとりひとりの力はそれほど大きくないかもしれないが、いまこの瞬間にも失われていく命を救うために力を合わせれば、大きなパワーに変わるはず。「MASSIVEGOOD」の取り組みは、個人ひとりひとりの力が世界の人々を疫病の苦しみから解放できることを証明する事例のひとつになるだろう。
「MASSIVEGOOD」の活動を広めよう。