昨年8月に初めて開催し、大成功をおさめた三宅島エコライドがパワーアップして帰ってきた! 今年は10月2~4日のスケジュールで、マスライド(集団サイクリング)や溶岩ハイクの他、新たに星空鑑賞会やアコースティックライブも加わり盛りだくさんだ。
三宅島は東京の南180キロの沖合いに浮かぶ周囲25km、人口3000人の島。2000年の大噴火以降、着々と復興を進める島を応援し、そして今なお噴煙を上げる三宅島の大自然を五感で味わうサイクリングイベント、それが三宅島エコライドだ。
三宅島エコライド公式サイトより
2回目の今年のテーマは「TIE」。本土と島、島と人、そしてライドに関わるすべての人同士を繋ぎ、きずなを深くしようという願いが込められている。ライドは自転車による島おこしでもあるのだ。参加費の1%が、島の復興支援に役立てられる。
三宅島コースマップ。公式サイトより
筆者も昨年参加したが、黒々とした溶岩流、白く立ち枯れた木々、溶岩に呑み込まれた校舎に、噴火のすごさ、自然の力の巨大さを感じた。時おり風に運ばれる火山ガスの匂いは、この島が活火山であることを主張する。鼓動する地球のスケール感を味わえるのは、三宅島の大きな魅力だ。
溶岩流に呑み込まれた阿古小中学校跡
そして、溶岩流の所々に芽吹く新しい緑。澄んだ空、そして海の青の深さも心を打つ。荒ぶるだけではない、自然の美しさもまたすばらしい。運がよければ天然記念物のアカコッコにも会えるかも?! クルマではなく、登り坂に汗をかき、下り坂でカラダを貫くような爽快感を味わえる自転車で島を走るからこそ、島の表情が一層味わい深い。
3日間のプログラムでは、島を1周するスタンプラリーや2日目のマスライドの他にも、オプションとして溶岩ハイキングやネイチャーガイド、星空鑑賞会などが企画されている。特に星空鑑賞会当日の3日は満月! 島の一夜を神秘的な月明かりの下で過ごすのも忘れがたい思い出となることだろう。
溶岩ハイキング。ガイドが溶岩流のなりたちや、今の三宅島の自然について説明してくれる
申し込みは8月31日まで。参加方法はツアーに申し込むか、エントリーして往復の船と宿を自分で手配するかの2通り。ちなみに指定場所(大久保園地)に限りキャンプすることも可能だ(事前届出が必要)。今年も三宅島で「島走(とうそう)」しようぜ!
伊豆岬灯台にて。今年も島走しようぜ!
※三宅島エコライド2009の様子を、後日greenz.jpにてレポート予定。お楽しみに!