Think the Earthプロジェクトが2004年から続けているソーシャル・アクション「Water Planet」が、今年は「みずのがっこう」として新たなスタートを切った。
夏、最も水が恋しくなるこの時期に、水について考えるきっかけを与えてくれるこのキャンペーンも今年で6年目。昨年までの給水オアシスを中心としたチャリティー・ソーシャル・アクションから、今年はさらに一歩踏み込んだ“がっこう”というコンセプトにシフト。誰でも生徒になれるオープンな学びのプラットフォーム“みずのがっこう”には、水について学び、考えるための授業やコンテンツが目白押しだ。さっそく内容をご紹介しよう。
みずのがっこうは、7月20日、海の日に明治神宮参集殿で開催された開校式でスタートした。校長先生を務める沖大幹氏(東京大学生産技術研究所教授)の特別講義「”みず”から考えるくらしと地球環境の未来」では『世界の水問題』『日本の仮想投入水』『日本にできること』などを分かりやすく解説。水をめぐる環境や社会問題に関する基本事項が整理できる内容の講義を90名の参加者が真剣に聞き入った。その後ワークショップや、副校長先生の橋本淳司氏(アクアスフィア代表)も交えたディスカッションでも、活発な議論が交わされた。締めくくりには日本各地の湧水の利き水にもチャレンジし、参加者の五感を大いに刺激する開校式となったようだ。
開校後はワークショップ、トークイベント、トレッキングツアーなど、続々と授業が開催中!
7月29日には安全な飲み水が確保できないスーダンで、井戸建設などに取り組むNGOピースウィンズ・ジャパンによる授業「ピースウォーターの現場@スーダン:難民の帰還を支える水」が開催され、水を汲みに行く子供たちの姿が印象的な現地の写真と共に、復興の状況や支援活動についての話が披露された。
開校式より前、7月11日にはプレスクールとして東京・高尾で「五感で清流を感じるトレッキング・ツアー」を開催。
普段使っている水の源をたどる初夏のツアーは、“水を身近に感じるきっかけになった”と参加者にも大好評だった様子。清涼感溢れる授業レポートは自習室でチェックしよう。
ここまで読んで“乗り遅れた!”と思ったあなたもご安心を。みずのがっこうは9月末まで、まだまだオススメ授業が目白押しだ。
直近では、8月18日、副校長の橋本先生による講義「世界水旅行」が東京ミッドタウンで開催される。使える水の多い国・少ない国など、世界各地の水の使い方を比較しながら日本で暮らす私たちの水事情を見直すこの授業では、世界旅行のような感覚を楽しみながら、“水を通じて地球を考える”きっかけをつかめるだろう。
8月1日からは毎年恒例の給水オアシスもスタート。今年は全国42の協力店舗で、計12種類の日本生まれの美味しい水を“きき水”できる。
スタッフおすすめルートを参考に、暑い日はマイボトルを片手に出かけよう!
さらに今年は忙しくて出かけられない方にも参加できる自習室をご用意。終了した授業のレポートを読んだり、「おもしろ宿題」にチャレンジしたり……。参加の方法は無限に用意されているのだ。
携帯電話向けのデジタルノベルティも注目!みずのがっこうオリジナル待ち受けFlashや清流の音を感じる着うた(R)を配信中だ。
みずのがっこうオリジナル待ち受けFlash
これらの収益の一部は、途上国の水問題を改善するため、Think the Earthプロジェクトを通じて、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンへ寄付される。かわいらしいイラストや清涼感溢れる音色を携帯に忍ばせて、日々の生活の中で水を感じてみてはいかが?これもひとつのソーシャル・アクションだ。
今年、“みずのがっこう”においてThink the Earthプロジェクトが伝えている大事なポイントは、参加者に“伝える人になってほしい”ということだ。授業に参加して、待ち受けFlashを使って、あなたが知ったことや感じたことを、今度は身近な家族やお友達に話してみよう。その会話も1つの授業。あなたはその時、先生となる。こうやって日本中でみずのがっこうが開催されれば、みんなが生徒、みんなが先生、みんなが同窓生だ!
地球の表面の70%を覆い、私たちの身体の60%を満たす『水』。いうまでもなく、私たちの生活に、生命の育みに一時も欠かすことのできない大切な存在だ。当たり前になっていることを改めて考え知ることは、その大切な存在を再認識し、自分の行動を見直すきっかけになるはず。
この夏、暑くて水が恋しくなったときが学びのチャンス。あなたもみずのがっこうの門をたたいてみよう!